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出版社内容情報
シェイクスピアたちの創作の秘密、その核心たる「詩の女神」に大貴族の手が迫る。露顕すれば死、命がけの「芝居」が始まる――!!!人気劇作家への階段を昇ってゆくシェイクスピアたち。だがその矢先、”詩の女神“リーの存在に、大貴族・ストレンジ卿が気づき始める。彼女に当局の手が伸びれば、シェイクスピアたち全員の命はない。リーを守るため、大貴族を観客とした大芝居の幕が上がるーー! 『BECK』『ゴリラーマン』ハロルド作石完全最新作、”世界最高の作家”が世の矛盾をえぐり出す、興奮の第5巻!!!
ハロルド 作石[ハロルド サクイシ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
86
いよいよ世に認められるときになって来ました。7人というのですが、シェイクスピアの書いている作品のための資料を調達する人物も含まれているのですね。最初から一緒にいた人物はマネジャーあるいはディレクターに徹していこうという役割なのですね。いよいよマクベスを書いていこうということなのでしょうが、この時代の背景などもよく理解できます。2018/06/13
アーちゃん
28
ついに作中で7人のメンバーが明かされます。といっても大体わかっていた事だったのですが。あくまで縁の下の力持ちとして、マネージメントに徹するワース。これはこれで才能でしょう。そして次の芝居の制作開始。三人の魔女が気に入ったと話すリー。次巻が楽しみです。2018/06/09
抹茶モナカ
23
7人が誰を指すのか、はっきり明示された巻。魔女狩りや、宗教問題の不穏な時代背景で、緊張感のある中、演劇の脚本、詩作が展開されていく。ハロルド作石さんもシェイクスピアの作品や時代背景を物凄く勉強しているのが、さらりとセリフに盛り込まれたキッドの『スペインの悲劇』から伺える。もう『マクベス』書いちゃうのか、と、思った。2018/07/29
むっきゅー
22
今巻は「魔女」がテーマ。未来を見通すことができるリーの存在、カトリック教のハートリー司祭の魔女狩りによる処刑、そして三人の魔女が登場する「マクベス」の創作開始。1590年、スタンリー座vs海軍大臣一座の劇場戦争が勃発し、シェイクスピアが表舞台に立つ、のか?2018/06/17
緋莢
21
劇が成功し、観客から〝ウィリアム・シェイクスピア”として多くの拍手を貰うシェイク。さらにリーの詩に感銘を受けたストレンジ卿に、リーを会わせる事になります。リーの〝神の声”、その報酬は、彼らの困窮を救う良い手立てとなりますが、同時に危うさを秘めています。カトリックのハートリー司祭の処刑シーンは、あまりにも残酷でした。同じキリスト教のはずなのに・・・というか、同じ宗教でも考え方が違う故に対立が大きくなるのでしょうか(権力闘争も絡んでいるのでしょうが)(続く 2018/07/09