モーニングＫＣ 会長島耕作 〈５〉

弘兼憲史

講談社（2015/09発売）

• サイズ コミック判／ページ数 192p
• 商品コード 9784063885019
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

出版社内容情報

島を苛め抜いた元上司・今野輝常と再会。その姿に尋常ではないものを感じる。ハニートラップ、産業スパイ等数々のスキャンダルが襲う

島を苛め抜いた元上司・今野輝常と再会。そこには妻に捨てられ、老いさらばえた今野がいた。島を敵視する「経済連」の会長が中国人ホステスにハニートラップを仕掛けられていることを察知。日本に潜む“産業スパイ”の存在を強く感じるのだった。さらにテコット上海の機密情報漏えい疑惑と麻薬スキャンダルなど事件が勃発。島耕作はこのトラブルをうまく切り抜けられるのか？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ぐうぐう]

あの今野輝常が逝く。しかも、老人性鬱を患い、ゴミで溢れるマンションの一室で、一人寂しく首を吊って……。『会長 島耕作』第５巻は、独居老人、高齢者の自殺、在宅医療と、団塊の世代が直面している問題を描いている。団塊の世代とは、まさしく島耕作の世代であるわけだ。現在、『学生 島耕作』を同時に連載している弘兼憲史だが、希望に満ちた学生・島耕作の、その５０年後に、こんなシビアな現実が待ち受けているとは、よもや知る由もないだろう、１０代の耕作は。

2015/09/25

[にゃむこ＠読メ11年生]

高齢化社会の抱える問題と中国の産業スパイ事情。前者は、ハツシバ福岡時代に島を苛め抜いたあの今野さんが何ともやるせない最期を迎えてしまった。これからは死生観に対する心構えが必要かと。後者は技術知識やノウハウ、いわゆる知的財産を得る（盗む）ためなら、ハニートラップ、麻薬など使えるものはフル活用。ある意味中国人のバイタリティ(と言っては語弊があるか)はえげつない。課長時代のスリリングな展開を期待。

2015/12/31

[highig]

( ＾ω＾)散る桜 残る桜も 散る桜。独居老人、在宅死、介護問題・・・一層深刻化する日本の高齢化社会問題。島耕作の残されていた最後の上司だったといえる今野が老人性鬱病から自殺を図り、治療の甲斐なく死に至る。世界のどの国よりも早く超高齢化社会を迎える日本。これは大いなる危機か、はたまた巨大なビジネスチャンスか。今巻は島耕作達団塊の世代の高齢化で一層深刻化する日本の高齢化問題と中国による産業スパイの問題がテーマだ。ハニートラップ炸裂しちゃうわよん♪男ってバカよね。まあこの情報化社会だ。技術を守るのも大変だお。

2016/06/12

[T2y@]

看取りの知識、ハニートラップ、 全体にテーマが重いが、人生の晩節を考えさせられる巻だった。

2015/10/07

[じらーるぺるご]

高齢化社会の問題点がわかりやすく 勉強になりました。 団塊の世代の方々がこれから次々と独居老人になっていくという未来。 そして、在宅で死ぬことを希望する人が多々いるにもかかわらず 病院でほとんどの方が亡くなるという事実。 それによる医療費、病院のベッド不足などなど… そして わかりやすく 在宅で死ねる条件が記載されていました。 勉強になりました 早く安楽死法案できないかなぁ。

2015/10/21