- ホーム
- > 和書
- > コミック
- > 青年(一般)
- > 講談社 水木しげる漫画大全集
出版社内容情報
水木 しげる[ミズキ シゲル]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
21
1959年から1963年に貸本で発表された戦記物を収録した『絶望の大空』。戦闘機や戦艦に対するウンチク、陸軍海軍の戦略など、下手をすれば国威発揚な漫画になりかねないのに、水木しげるの戦記物はそうはならない。なぜなら、戦場を舞台としながらも、水木はあくまで個人に焦点を当てる。だからこそ、戦争の愚かさ、非情さが伝わってくるのだ。2017/10/05
剛腕伝説
11
水木しげるの戦争物。後の戦争作品とは違い、戦争美化のような内容に違和感を覚えたが、著者の後書きを読んで納得。出版社から戦争物を任されたが、事実を描いたのでは売れない⇒売れないと餓死するしかない。売れるためには敵兵を殺さなくてはならない⇒日本軍に都合の良いことを書かなくてはならない。本当は負け戦の事を描きたかったが、自身の経済事情を鑑みて意に沿わない内容を書かざるを得なかった・・・。成る程、これで納得。2024/02/25
軍縮地球市民shinshin
9
貸本時代に発表された戦記漫画を集めたもの。水木の戦争モノは反戦的なものが多く、しかもストレートにそれを表しているのではなく、悲哀をこめているものが多く、読みごたえがある。2017/10/15
大臣ぐサン
3
『少年戦記』の別冊として出版された『陸海空』掲載作品を中心とした戦記漫画を中心に構成されている。軍歌画集や空母解説など貴重な資料も収録されていておもちろい。