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出版社内容情報
水木 しげる[ミズキ シゲル]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
26
貸本時代の後期作品を収録した『貸本漫画集13』。欧米の怪奇小説を翻案とした作品が並ぶが、恐怖をおどろおどろしくストレートに描くよりも、ナンセンスな描写が理不尽を覚えさせることで恐怖を感じるスタイルへと変貌していく過程が見て取れる。それは、人間や社会の不条理さをユーモアをもって描く水木漫画のスタイルの確立を予感させていく。「幸福は逃げやすく 不幸福はあまりにも多くころがっている アタフタとなにものかをもとめているうちに人生は終わる 人間の存在は結局空しいものだ…………というのが私の変わらざる人生観だ」2017/06/09
軍縮地球市民shinshin
10
水木の貸本時代末期の作品群。海外の怪奇小説の翻案が目立つが、それを自家薬籠中のものにしている。これらの作品群は後に雑誌の読み切りとしてリライトされた作品が数多い。2017/06/10
剛腕伝説
9
10億年前の人類が伝えたかったこと。壮大な水木しげる劇場2024/02/25
大臣ぐサン
2
1962年~63年に発表された貸本漫画を中心に収録。のちにリライトされた作品も多く、全体的に傑作が多い。2019/09/08
Fumitaka
1
『猫又』創元推理文庫の『怪奇小説傑作集』に入ってる『こびとの呪い』に似てるなと思ってたら本当にそうだったか(p. 566)。沖の島に渡るのを嫌がられる場面(p. 19)とか『太郎岩』のあの岩に近づくなって言われる場面(p. 57)は『インスマスを覆う影』っぽい。『水晶球の世界』鬼太郎の最初の方にも「ガラス球を覗くと別の世界が見える」というネタがあったので水木しげる先生はお好きだったのだろう。『不死鳥を飼う男』『大人物』オチが似ている。『手袋の怪』坐ってたりお礼したりする(pp. 386-7)のが可愛い。2024/05/20
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