水木しげる漫画大全集 〈077〉 現代妖怪譚

電子版価格
¥2,530
  • 電書あり

水木しげる漫画大全集 〈077〉 現代妖怪譚

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ コミック判/ページ数 596p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775631
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

ハイクオリティかつ超ボリュームで完全再現! 水木しげる漫画大全集 第2期 35巻 責任監修:京極夏彦

<「水木しげる漫画大全集」とは?>
半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成! 『水木しげる漫画大全集』第2期は超ボリュームの全35巻。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を完全網羅。
京極夏彦責任監修。

水木しげるの手によって、古今東西の妖怪伝が集結! 上田秋成を大胆にアレンジした、「新・雨月物語」や、現代社会に蘇る妖怪を風刺たっぷりに描いた「現代妖怪譚」、果ては宇宙を舞台にした怪奇SF「コロポックルの枕」まで、短編・中編全20作を大量収録。目には見えない異世界を、ユーモラスに描き続けた水木しげる珠玉の作品群。 ★解説「水木しげるの画と『雨月物語』」高田衛(国文学者)

『水木しげる漫画大全集』077(1969-1983)、第2期、第11回配本。
★収録作品
〈水木しげるの雨月物語〉「吉備津の釜」「夢應の鯉魚」「蛇性の婬」
「吉備津の釜『雨月物語』より」
〈新・春雨物語〉「目ひとつの神」「二世の縁」「捨石丸」
〈新・雨月物語〉「青頭巾」「掘り出された鉄鉢」
〈現代妖怪譚〉「心配屋」「もやもや革命」「縁切り虫」「かんばり入道」「地相眼」
「サラリーマン革命」「夢見酒」「なめちゃん」「コロポックルの枕」「死女の手」「天空船」
★資料編
★解説「水木しげるの画と『雨月物語』」高田衛(国文学者)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」2-23号(通巻56号)
・今日の一言「ジェロックス!」
・水木しげるインタビュー「怪談と曰く付きの物について」
(ほか)

【著者紹介】
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

23
全集77巻は、絵物語で描く『雨月物語』から始まる。思わず引き込まれてしまいそうになる絵の魅力がたまらなく、そして怖い。「吉備津の釜」はよっぽど気に入ったのか、直後にコミカライズもしている。表題作でもある『現代妖怪譚』は、社会批評として妖怪を配置した寓話。水木にはめずらしいSF作品『コロポックルの枕』は、宇宙を舞台としながらも、その感触はいつもの水木漫画とほとんど変わらず、逆にそこがすごいと思わされる。2015/12/14

軍縮地球市民shinshin

7
江戸後期の読本作家・上田秋成の書いた『雨月物語』『春雨物語』の漫画化された作品を中心に、ねずみ男が活躍する「現代妖怪譚」のシリーズも合わせた作品集。表紙は『雨月物語』所収の「青頭巾」だが高僧役をねずみ男がしているのも、水木の漫画化の特徴。2015/12/06

teitowoaruku

3
水木しげるによる挿し絵つきの雨月物語。絵が美しいのはさすがといったところか。前半の雨月物語は妖の美しさに染まっているのに、後半の現代妖怪譚は屁式分身法とか根無し草とか、実に人間らしい話。どちらも水木しげるらしい。2021/09/19

大臣ぐサン

3
1969年から70年代に描かれた怪異譚を中心に収録。まず、1972年に番町書房から出版された絵物語『雨月物語』が巻頭を飾る。怪談の傑作である上田秋成の『雨月物語』を、大先生はこの作品を描くためにはじめて読んだと言う事実が全く意外。中でも『吉備津の 釜』は絶品。元々の物語構成の妙は言うに及ばないが、大先生の画力がその恐怖を更に引き立てる。大先生と秋成の運命的出会いを垣間見れる。解説が高田衛というのも絶妙な人選だ。併せて原作である秋成の雨月も読むべし。2015/12/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8332535
  • ご注意事項