水木しげる漫画大全集 〈054〉 河童の三平 下

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水木しげる漫画大全集 〈054〉 河童の三平 下

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  • サイズ コミック判/ページ数 528p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775150
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

水木資本漫画の中でも圧倒的な人気を誇る、大名作「カッパの三平」の原点となる作品!美しく幻想的な絵、貸本ならではの絵画的な世界! しみじみと泣ける結末、水木ドラマの真骨頂!(上下巻の下巻)
『水木しげる漫画大全集』054(1961-1962)、第1期・第3回配本

目次
★収録作品
<貸本版河童の三平>第五話「大根畠の珍事」、第六話「魔女花子の巻」、第七話「猫町奇談」、第八話「完結篇」
★資料編
★解説「水木さんはいつも軽々と境を超えていく」池澤春菜(エッセイスト・声優・女優)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」通巻1-6号
・今日の一言「これが百冊出る、と書け!」(水木しげる)
・水木しげるインタビュー「とにかく原稿料が安かった」
(ほか)

初出 「河童の三平」5巻 兎月書房 1961年、6~8巻 兎月書房 1962年

著者紹介
著:水木しげる(ミズキシゲル)
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホームズ

17
絵がだいぶ僕の知っている河童の三平になってる(笑)何回読んでも最後が悲しい感じで。月報に書いてあったけど原因は出版社とのいざこざなんですね。残念。2013/08/05

ぐうぐう

14
河童に死神、小人が出てきたかと思えば、喋る狸、そしてついには天皇陛下までが三平と絡んでくる。妖怪と天皇を同列に登場させる、この大胆さは、水木しげるの自由さの表れだ。自由といえば、第八話において、いきなり主人公の三平が死んでしまうのにも驚きだ。さらには、死んでなお、お構いなしにストーリーが進行していくことにも。この自由さこそ、水木漫画のおもしろさの源だ。2013/08/19

古古古古古米そっくりおじさん・寺

13
上巻を読んで待ちきれなくなり、ちくま文庫版を読んだ後にこの下巻を読んだ。私は貸本版を有り難がる気持ちは無い。絵に不思議な味わいはあるが、やはり醜悪な所がある。ちくま文庫版は『ストトントノス』の部分以外はほぼこの初出通りだとわかった。解説は池澤夏樹の娘・春菜が書いているのだが、内容に同感。本当にその通り。相変わらずタヌキがかわいい。2013/09/27

∃.狂茶党

4
当初の構想はよくわからないが、版元との金銭トラブルで打ち切ったようで、いささか唐突な幕切れを迎える。 のちの水木作品にたびたび登場する死神(解説にあるようにねずみ男とも近い)や、ねこ娘的な魔女、大胆なデザインのたぬきなど、キャラの存在感が非常に強い。 これらはもっと活躍する予定であったのだろう、謎が出されてもほったらかしなのは、打ち切ったのも一因だろうが、見せ場で繋ぐスタイルであることも関係している。 終盤、タイトルの意味が明かされるので、結末だけは予定通りであったと思われる。 2021/10/28

Fumitaka

2
貸本版にも昭和天皇が登場している(pp. 250-5)。まあ武良茂氏はその身をもって仕えた傷痍軍人であるから文句を言うやつはいないだろうが、この辺に関しては今の方が「表現の自由」が狭められている箇所かもしれない。死神が好きな芋の品種は農林一号(p. 458)らしい。この芋は別の作品では日本軍が戦時中に作った大量生産用のまずい芋として紹介されている。ただ絵に関しては雑誌版の方が洗練されているだろうか。魔女花子の母親がルドンの蜘蛛(p. 302)なのはそのまんま過ぎたか雑誌版で該当するコマは存在しない。2024/09/21

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