ＫＣＤＸ 柘榴姫社交倶楽部

水城せとな/樋上公実子

講談社（2015/04発売）

• サイズ コミック判／ページ数 103p／高さ 21cm
• 商品コード 9784063771985
• NDC分類 913.6
• Cコード C9979

出版社内容情報

漫画家・水城せとなの新境地！　初の文章創作はお菓子と姫君たちが織りなす、耽美で毒のある大人のためのおとぎ話。画・樋上公実子。

大ヒット漫画「失恋ショコラティエ」、「脳内ポイズンベリー」の水城せとな、初の文章での創作！　 画はチョコレート専門店「テオブロマ」のパッケージイラストが人気の樋上公実子、 二人のコラボでお菓子と姫君にまつわるビタースイートストーリーが誕生！　自力で目覚めた眠り姫、被害妄想気味の白雪姫、恋愛依存症の人魚姫など……おとぎ話でおなじみのキャラクターを現代女性とも重なるような味付けでアレンジした大人向けのおとぎ話。画家、樋上公美子の絵がその物語世界を具現化し、少し残酷で、皮肉の効いた、耽美的な絵物語。

王子の迎えが来ないまま、自力で目覚めた眠り姫が受け取った招待状――。それは、女王様の館でのお茶会への誘いだった。夕暮れ時のティールームで、おとぎ話の姫君たちが繰り広げるそれぞれの「ガールズトーク」。やがてそれは奇妙な結末を迎える――。漫画家・水城せとな初の文章創作は、画家樋上公実子とのコラボレーションで送る、大人のためのおとぎ話！

第1話　ジャンドゥーヤ
第2話　バターの香り
第3話　女神のギモーブ
第4話　キャンディポット
第5話　王子のドラジェ
第6話　タルトタタン
第7話　続・タルトタタン
第8話　クレームブリュレ
第9話　フォレ・ノワール
第10話　二匹の蝶のお話
第11話　レッドベルベット
第12話　新・眠り姫

【著者紹介】
漫画家。代表作に『失恋ショコラティエ』『脳内ポイズンベリー』。作詞や文章などの創作もあり、多方面で活躍中。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[いたろう]

小川洋子さんの本だから読んでみようと思った「おとぎ話の忘れ物」で、イラストを書いた樋上公実子さんを知った。実際には、樋上さんのイラストがまずあって、そこに小川さんが物語をつけていたことを知って、樋上さんのイラストをもっと見てみたいと思い、本書を手に取った。「おとぎ話の忘れ物」とは違って、物語がまずあって、そこに樋上さんがイラストをつけているよう。この本の文章を書いている水城せとなさんが漫画家だったとは知らなかった。漫画家が、絵を人に任せて、文章だけを書いたということ？　これはまた、なかなか興味深いコラボ。

2018/01/31

[はるき]

毒と華を供えた大人の童話。大人の女性向けかな。

2016/01/19

[かちゃん]

読んだというか、本当にパラパラと。水城先生の文章だから購入したんだけど、私にはどうもスイーツがおとぎ話にかかった甘い甘いお話は苦手だったみたいだ…でも装丁は逸品。保存用にとっておきたい。

2015/05/23

[しぇりー]

カフェ「Bookcafe days」にて読了。漫画家の水城せとなさんの初の小説。視覚でも楽しめるようになっていて、表紙に惹かれて手に取った。馴染みある童話のお姫様たちだけれど、さくっと読めて引き込まれる、個人的には好みのおはなし。

2015/10/28

[煮卵]

発売直後に買ってからずっと積んでましたが、いざ読み始めたら一時間とかからず読了。女の胸糞悪さでいっぱいの話なんだろうなあと思っていたら、期待を遥かに上回る胸糞悪さ！白雪姫の話からは特に筆が乗っているように感じました。姫や女王になるような女はやはり、王子様よりも自身の美しさが大事なのよね…

2016/04/07