内容説明
精霊でも幽霊でも物の怪でもない、妖しき生きもの「蟲」。一〇〇年前の日本。そこには「蟲」が棲む豊かな世界が広がっていた―。「蟲」と「人」をめぐるファンタジー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Vakira
40
自然界の中の人間。人間の自由に出来ないもの、例えば天候、作物の取れ高、疫病など、外的にコントロールの効かないものは神の仕業。夢や自分では押さえる事の出来ない感情などは蟲の仕業。外部環境と内部環境の違いではあるが実は神と蟲は同格で自分ではコントロール出来ない脅威の存在。だから蟲を操るなんて神を操るのと同じ事。操ることなどできず、出来ることはただ祈り、祀る事だろう。蟲師とは神主と同等の存在って事だ。この本は大友克洋が監督した映画のノベライズ本。見たかったがまだ見ておらず、この本の存在を知り読む。2020/01/06
あつひめ
32
他の方の感想にもあるように、これだけでは完結しないような感じですね。普段手に取らないような妖かしもの・・・。もっとドロドロ怖いものなのかと思ったけど、家族愛というか・・・大切な人を守りたいという正義の心がいっぱいで。DVDでも借りて見てみようかと思います。2011/12/21
王蠱
6
読んだのはだいぶ昔だが登録。映画版のノベライズだが映画が散々言われる黒歴史というか「これこれっぽっちも蟲師じゃねぇだろうがぁぁ!!」とスタッフぶん殴りに行きたい衝動に駆られたくらい酷い作品なので悪い意味でこっちも付随して記憶してた。映画よりはマシだがやはり原作とアニメには遠く及ばない、及ばな過ぎる2013/11/22
青柳花
1
原作とアニメを見た状態で、映画は未見で読んだ。淡幽とギンコに恋愛要素を強く出し過ぎな感じがしてちょっと残念だった。愛とか恋に近いかもしれないけれど、二人の関係はそれとはまた違うものだと思っているので。
まる子。
0
うーーーーん。難しかった。普通の人には見えない、蟲というものについて描かれているからか、そもそもの世界が違うからか、映画をノベルにしてあるからか。。。いずれにしても、難しい話でした。文章は読みやすいけど、なかなか頭に情景が浮かばない。そして、結局どうなったのか…気になる。2012/04/24