出版社内容情報
2014年に発表された短編推理小説の中から、最も優れた12作品を選出。本書はそのうち、Acrobaticな作風の6編を収録。2014年に発表された短編推理小説の中から、最も優れた12作品を選出。本書はそのうち、Acrobaticな作風の6編を収録。
「座敷童と兎と亀と」(加納朋子)
「死は朝、羽ばたく」(下村敦史)
「不可触」(両角長彦)
「ゆるキャラはなぜ殺される」(東川篤哉)
「ゴブリンシャークの目」(若竹七海)
「カレーの女神様」(葉真中 顕)
日本推理作家協会[ニホンスイリサッカキョウカイ]
編集
内容説明
一人暮らしのおじいちゃんから「家の中に座敷童がいる」と相談された兎野さん。座敷童の意外な正体に、読了後、胸が湯たんぽになる加納朋子「座敷童と兎と亀と」。刑務所の門を出る男。「どうしたら罪を償えるのか」考え続ける彼に鮮やかな反転ドラマが訪れる下村敦史「死は朝、羽ばたく」。ほか傑作全6編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
65
久しぶりに行った本屋で見かけて、若竹さんの名前に反応。6話中2話は既読。両角さんが初めて。4勝2引き分けかな。加納さんのは『トオリヌケ』で読んだけどやっぱり良かった。下村作品もいい感じ。両角さん東川さんはめっちゃ好みではなかった。面白くないわけではなかったけどね。葉真中さん、再読で今回の方が楽しめた。若竹さんのは、盲目的に楽しみました。お二人のシリーズで読みたいなぁ。いい感じのやさぐれ感。うん、楽しめました。2018/11/07
yu
35
文庫にて読了。下村さんのは既読。「ゆるキャラはなぜ殺される」では失笑。「カレーの女神様」には唖然。「座敷童と兎と亀と」が断然よかった。アンソロジーは、当たり外れが激しい。。。2019/11/04
よしぱん
26
★3 日本推理作家協会セレクションの2014年発表ミステリ短編6編。個人的なベスト3は・・葉真中顕「カレーの女神様」母が失踪直前に作ったカレーの秘密&本日開店のカレー屋に乗り込む女。両角長彦「不可触」神才能少年にロシアンルーレットで負けた旧友のために、リベンジ戦を挑む落ち目ギャンブラー。下村敦史「死は朝、羽ばたく」刑務所から出てきた男、前科者を狙ってカツアゲする少年3人組。アクロバティックとまでは行かずとも、全話どんでんが楽しい。2020/04/03
み
26
若竹さん目当て、黒いお話しでしたね(^^)残念ながら既読がチラホラ、一体どこで読んだのか思い出せず、途中から実は本自体が既読だったのでは?と不安になりました(^^;2019/02/06
あーびん
22
トリッキーな後味のミステリーを集めたアンソロジー。贅沢な作家陣でどれも安定したクオリティーなのだが、一番印象に残る葉真中顕『カレーの女神様』が既読だったのが残念。あとは東川篤哉『ゆるキャラはなぜ殺される』のゆるキャラ殺人事件のゆるい推理からの最後の緩急あるオチがよかった。2019/01/24