講談社文庫<br> 黄砂の進撃

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講談社文庫
黄砂の進撃

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  • サイズ 文庫判/ページ数 368p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062938631
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

不死身を信じた大軍は、なぜ列強に籠城攻めを仕掛けたのか? 中国・義和団の視点から、最も深く重要な真相が解き明かされる。不死身の義和団と列強の激闘! 驚愕の真相が今、明かされる。

中国近代化の芽生えと、人民の秘めたる強さを見よ。―ジャーナリスト・評論家 田原総一朗
義和団の叛徒にも信頼された明治の武人がいた。列強の部隊を率いた反骨の駐在武官・柴五郎だ!―外交ジャーナリスト・作家 手嶋龍一

清朝末期、満州人に辮髪を強要されていた漢人は、宣教師にも生活を蹂躙され不満は頂点に達していた。彼らは扶清滅洋の旗印のもと蜂起し、駐在武官・柴五郎らの立て籠もる北京公使館区域に攻め入る。中国近代化の萌芽となった「義和団の乱」の内幕を、義和団側から面白さ抜群に描ききる。事変を日本と連合軍側から描いた2017年の話題書『黄砂の籠城』と対をなし、どちらから読んでも面白い圧倒的歴史エンタテイメント!

松岡 圭祐[マツオカ ケイスケ]
著・文・その他

内容説明

清朝末期、満州族に辮髪と纏足を強要されていた漢人は、宣教師にも生活を蹂躙され不満は頂点に達していた。彼らは扶清滅洋の旗印のもと蜂起し、駐在武官・柴五郎らの立て籠もる北京公使館区域に攻め入る。中国近代化の萌芽となった「義和団の乱」の内幕を面白さ抜群に描く、『黄砂の籠城』と対をなす歴史小説。

著者等紹介

松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーになる。代表作の『千里眼』シリーズ(大藪春彦賞候補作)と『万能鑑定士Q』シリーズを合わせると累計1000万部を超える人気作家。『万能鑑定士Q』シリーズは2014年に映画化され、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞し、2017年には第2回吉川英治文庫賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

268
『黄砂の籠城』がとても面白かったため、間を開けて対の本書を。日清戦争に敗れ、諸大国の侵攻に揺れる清国。外交も交渉もハキとしない上層部の体たらくに農民達が『扶清滅洋』をスローガンに立ち上がった義和団側を描いたもの。日本でいう明治維新とは異なり、農民達がろくな武器も携えず数と精神で起こす乱は、銃撃の嵐に身を晒す一揆にすぎず、やがて。対立には必ず双方の正義正論立場があり、両面から描ききった著者に感謝です!でも『籠城』程ののめり込みは叶わず。さすがにドラマ性は圧倒的少数で囲まれた各国公使側の籠城にあるよな‼️🙇2019/06/08

utinopoti27

140
本作は,前作「黄砂の籠城」を,義和団の側から描いたストーリーです。貧村の若者たちによる,純粋なナショナリズムの発露として立ち上がったはずが,祖国から国家間紛争の緩衝材に利用され,歴史の徒花となって散った義和団。作者はこの史実を独自に検証し,得意のエンタメ色をちりばめながら,興味深い歴史小説に仕上げています。義和団の乱とはいったい何だったのか,失われた無数の命は何に殉じたのか,この争乱における正義とは等々・・。当事者双方の視点から検証しなければ見えてこない、歴史の真実に迫る熱のこもった力作でした。2018/05/14

ehirano1

126
歴史を対立する両面から描くってのは凄く大変だったと思います。しかし、その大変さに比例してとても大切な事だと思います。終始やるせなさや切なさがガンガン響きますが、終盤からは大好きな柴五郎中佐がきれいにしてくれたので、ヒロインはもとより読者である私も救われたのではないかと思います。2022/07/05

九月猫

70
“不死身を信じた者たちの猪突猛進、おびただしい頭数、それらふたつだけが武器だった”。 義和団がなぜ興ったか。なぜ大きな戦いに発展してしまったのか。「黄砂の籠城」では描かれなかった義和団側からの物語。義和団、紅灯照については「籠城」読了後にざっと調べたけれど、今作を読んで実際はこんな風だったのじゃないかと思った。大帥に祀り上げられた男、黄蓮聖母を名乗る女。宣教師の横暴から自分たちの暮らしを取り戻したい、ただそれだけだったのに。(続→)2018/04/09

まつうら

64
清朝末期、あっという間に大規模反乱となった義和団事件を描く。烏合の衆だった義和団のリーダーに担ぎ上げられ、無学な民衆の統率に四苦八苦する張徳成がなんとも不憫だ。ここまでの苦労をするためにリーダーになったのなら、とんだ貧乏くじだ。しかし最後にようやく、張の意図が明らかになってくる。本当は、「扶清滅洋」ではなく「掃清滅洋」としたかった。太平天国の乱を導いた洪秀全に憧れていたが、張はそんな器ではなかったか? もし最初から、「掃清滅洋」に立ち上がっていたらどうだったろう? 著者にそんな歴史イフ物語を期待したい。2023/07/13

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