講談社文庫<br> 罪責の神々―リンカーン弁護士〈下〉

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講談社文庫
罪責の神々―リンカーン弁護士〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 366p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062937771
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

裁くのは神か人間か!? 証拠隠滅の様々な妨害と迫りくる危険を回避し弁護士ハラ―は無罪評決を獲得できるのか?依頼人アンドレ・ラコースは殺害容疑で逮捕されていた。女性を絞殺し、証拠隠滅をはかって火を放ったのだという。かつての依頼人デイトンが名前を変え、ロスに戻り、娼婦に復帰し、殺されていたとは意外だった。ハラーは、ラコースの弁護を引き受けることにした。事件を独自に調査した結果、ラコースは本人の言うように無実であり、何者かにはめられたのだと確信する。
  悪徳捜査官マルコは違法な捜査方法で、実績をあげることを平気でやってのける人間だった。 終身刑判決無効の申し立てをおこなわせ、デイトンを証人として召喚しようという動きを知ったマルコが先手を打って、デイトンの口封じをさせたのだった。
 当局側の人間として事前に情報を知る有利な立場から、マルコはハラーの先回りをして、証拠や証人潰しをつづけていく……。

第二部 ミスター・ラッキー 四月二日火曜日(24?28)
第三部 帽子の男 六月十七日月曜日(29?42)
第四部 罪責の神々 十二月二日月曜日(最終弁論)
訳者あとがき
マイクル・コナリー著作リスト


マイクル・コナリー[マイクル コナリー]
著・文・その他

古沢 嘉通[フルサワ ヨシミチ]
翻訳

内容説明

グロリアは高級ホテルに泊まっている客に呼ばれ、客室に行ったところ応答がなく、空振りに終わって自宅に帰り殺害された。ホテルロビーの監視カメラ映像から尾行していた男の存在がわかる。その正体を突き止めたハラーは、罪責の神々である陪審員の前で、男を訊問し、黒幕が誰かを暴いていくのだったが…。

著者等紹介

コナリー,マイクル[コナリー,マイクル] [Connelly,Michael]
1956年、アメリカ・フィラデルフィア生まれ。フロリダ大学を卒業し、フロリダやフィラデルフィアの新聞社でジャーナリストとして働く。彼の手がけた記事が、ピュリッツァー賞の最終選考まで残り、ロサンジェルス・タイムズ紙に引き抜かれる。「当代最高のハードボイルド」といわれるハリー・ボッシュ・シリーズは二転三転する巧緻なプロットで人気を博している

古沢嘉通[フルサワヨシミチ]
1958年、北海道生まれ。大阪外国語大学デンマーク語科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

148
しかし裁判も恐ろしいものだ。本来悪を罰するために行われる裁きが、弁護士、検事の口八丁手八丁で歪められ、また証拠を捏造して刑務所に送り込もうとする捜査官も現れる。罪を裁く裁判が高等なロジックの上に成り立ち、公平さを重んじるあまり、罰せられるべき者が罰せられず、無実の人が罪を着せられ、刑務所に送られる。手段が目的となっており、悪を征するために正義が悪を成す本末転倒な社会・システムが横行している。それが現代社会。そんな世の中だからこそ我々は答えが出るミステリを読むのだが、コナリーは現実のシビアさを突きつける。2020/01/11

ケイ

144
リンカーン弁護士シリーズ中で個人的に一番。無実と信じる人を助けようとするから素直に肩入れ出来ていい。若いジェニファーが正しくエネルギッシュに活躍できるのも清々しかった。はっと思ったのは、判事は、結審の後に控訴審で判決破棄されるのを非常に嫌うということ。だからこそ、検察被告双方にきちんと力を果たさせようとする力が働くのだろう。次の新作発売まであと半月。訳者が最新作に追いつくべく奮闘されているのが各作品の解説で伝わってくる。コナリーが年に2作出してさえくれなければ…って、それはそれでやっぱり嬉しいくせに(笑)2018/05/28

KAZOO

133
上巻はどうもいろいろな証拠関連のはなしでしたが、下巻に入るとかなり動きがみられました。ページをめくる手が早くなりあっという間に楽しんでしまいました。身近の人がなくなったりしますが事件は結局解決を迎えて和解金も取得できたりでめでたしです。私は今回のは今までのよりも面白い部類だったと感じました。2017/12/10

タツ フカガワ

82
舞台は法廷へ。被告人弁護士ハラーと検察側との熾烈な攻防がまあ面白かった。リーガル・サスペンスの王道といってもいいかも。なかでもハラーが“法廷で過ごした数千時間のなかで、こんなに明晰な瞬間を味わったことはいままでにない”と思ったときが本作のクライマックスで、そこに行き着くまでの筋立てがまたお見事。机に『証言拒否』を積んでいながら、本作から読んだ大ドジはあったものの、それでも大満足の読書でした。2025/07/15

のぶ

81
下巻に入り、物語は法廷が中心になっていく。ハラーの調べで次第に明らかになっていく事実。ホテルのロビーの監視カメラから被害者グロリアを尾行していた男の存在が浮かび上がる。ハラーは裁判に勝つことができるのか?全体を読み通して、特別に大きなサプライズはなく、従来のリーガルサスペンスの範囲を超えるものではなかった。それとハラーが弁護するポン引きや、被害者の娼婦の行いに同情できるところがあまりなく、裁判がビジネスとしての印象が強かったので、大きな感動を感じることはなかったのはやや残念。2018/01/02

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