出版社内容情報
2016年8月公開、超大型フル3DCGアニメーションで話題の不朽の児童文学がついに文庫化! 小さな黒ねこの成長を描く感動物語 斉藤洋による不朽の名作児童文学『ルドルフとイッパイアッテナ』は、1987年の刊行以来、シリーズ累計100万部のロングセラーとなり、子どもたちに愛されてきました。
2016年夏、超大型フル3DCGアニメーション映画となって公開されます。
http://www.rudolf-ippaiattena.com/
本書は、『ルドルフとイッパイアッテナ』に続く第2作です。
「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズは児童文学ですが、その深い人生哲学とユーモアは、大人が読んでも十分に楽しめます。
映画をきっかけに原作に興味を持った人はもちろん、「ルドルフ、なつかしい!」という人も、手に取りやすい文庫版で再読してみると、新しい発見があるかもしれません。
(内容紹介)
ルドルフがトラックに乗って東京にやってきてから、1年がたった。ボスねこのイッパイアッテナ、そして商店街の金物屋のブチねこ、ブッチーたちとなかよくくらしている。
ある日、川べりでポインターに襲われ絶体絶命のルドルフとブッチーだったが、助けてくれたのは、なんとブルドッグのデビルだった。以前、イッパイアッテナのかたきをうって、ルドルフたちがやっつけた犬だ。
デビルとも友達になり、仲間がふえたルドルフだったが、思うところあって、やはり岐阜の家に帰る決心をする。
「イッパイアッテナ。ぼくさ、ひとりで帰ろうと思うんだ……。」
「だけどよ。おまえひとりで帰ったら、ほんとにおまえが岐阜についたかどうか、心配じゃねえか。」
「心配っていうんなら、岐阜からイッパイアッテナがひとりで東京に帰るとき、こんどは、ぼくが心配しなきゃならないじゃないか。」
「おれはおとなだから、だいじょうぶだけど。」
「ぼくだって、もうおとなだ。」
と、きっぱりと答えて、旅立つルドルフ。
ひとりで、無事に飼い主のリエちゃんのところに帰れるだろうか……?
プロローグ
(1)ふくざつなねこと、ふうんとフンのちがい
(2)飼い主の帰りを待ちながらエベレスト登山の訓練をするねこ
(3)いくねこ、くるねこ
(4)ねこがゾウくらいの大きさのいぬになる話
(5)ヘビのかまえと「友だち」っていうことば
(6)うららかな春の川べでおきた、あまりうららかでない話
(7)いろいろ考えるところがある、ということ
(8)月夜の尾行
(9)日野さんの思い出とアメリカ行きの計画
(10)別れの宴会と二度のびっくり
(11)高級車の男と、かんろくがついたねこ
(12)その後のいきさつと、飼いねこということについての問題
(13)ぼくにもいろいろ考えるところがある、ということ
(14)修学旅行はひとりきりで
(15)ねこざえもんが、やお屋のおじさんの病気みまいにいく話
(16)楽あれば苦あり、苦あれば楽あり
(17)ふたりのルドルフ
エピローグ
あとがき
対談 井上真央・鈴木亮平
斉藤 洋[サイトウ ヒロシ]
著・文・その他
内容説明
イッパイアッテナたちとのノラねこ生活にも慣れて、「キョウヨウ」も身につき、仲間もふえた。それでもやっぱり頭をよぎるのは、大好きな飼い主、リエちゃんのこと。心も体もひとまわり成長したルドルフは、ついに一匹でふるさとに帰る決心をするが、はたして…?
著者等紹介
斉藤洋[サイトウヒロシ]
1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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