出版社内容情報
交換殺人を目論む4人の男たち。誰が誰のターゲットを殺すのか、決めるのは4枚のカード。完璧な犯罪計画に法月警視と綸太郎が挑む!繁華街のカラオケボックスに集う四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。目的は一つ、動機から手繰られないようターゲットを取り換えること。トランプのカードが、誰が誰を殺るか定めていく。四重交換殺人を企む犯人たちと、法月警視&綸太郎コンビの、熾烈な頭脳戦をご堪能あれ!
第一部 A
第二部 Q
第三部 J
第四部 K
法月 綸太郎[ノリヅキ リンタロウ]
著・文・その他
内容説明
繁華街のカラオケボックスに集う四人の男。めいめいに殺意を抱えた彼らの、今日は結団式だった。目的は一つ、動機から手繰られないようターゲットを取り換えること。トランプのカードが、誰が誰を殺るか定めていく。四重交換殺人を企む犯人たちと、法月警視&綸太郎コンビの、熾烈な頭脳戦をご堪能あれ!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るーしあ
156
久しぶりの法月綸太郎。「生首に聞いてみろ」がイマイチ合わなくて遠ざかっていたが、評判の良さから手に取る。「生首に聞いてみろ」よりも随分読みやすくなったというのが第一印象。そしてテーマが四重交換殺人。これは気持ちが昂ぶるのも自然の成り行きというもの。事件を組み替えていく様はまさに重厚なパズル。本当によく練りこまれている。しかし評価できるのもここまで。どんでん返しもラストのこじつけも消化不良。騙されたとわかった後の爽快感がないのだ。法月綸太郎の更なる成長を期待する。2016/01/06
zero1
116
ミステリー愛好家はこの作品が好き?4人での交換殺人で複雑化しているが、人を描く点で薄い。しかも犯人が何故トランプを持っているのか理解に苦しむ。犯人や事件のために社会があるのではなく、社会あってこその事件なのに本末転倒ではないか?事件を法月警視と綸太郎が説き、犯人側に罠も仕掛ける。優れたミステリーは吉川線(後述)など細部に頼るのではなく、人間ドラマとしての完成度が高いからこそ支持される。その点この作品は愛好家の自己満足。私から見てエラリー・クィーンの焼き直しにしか思えない。「このミス」13年8位。2019/12/29
chiru
101
法月親子が挑む、四重交換殺人。「依頼人」「実行犯」「ターゲット」×4のシャッフルは、難しかったけどおもしろかった!ブラフをかけあう頭脳戦で、法月と犯人が互いに仕掛けたトラップに逆手をとられる。多重ミスリード、不測の事態が、事件から『真実』を遠ざけてしまう。嘘の中に“本当”が紛れこむだけで全く違う真実になるってすごいな。最後まで意外性を含ませたタイトルの『キング』のリターン。ああ、これが言いたかったのか!っていう『最後の一言』…上手いです。 ★42018/12/14
hnzwd
90
久々の法月綸太郎シリーズは、四重交換殺人との対決。動機が不明な交換殺人が、ちょっとした所から破綻していく感じはなかなか。伏線も必要なものはきっちり張った上で、遊び的なのも置いていて、、計算の上で張り巡らせた上手さを感じるものでした。後半に入っての話の展開も見事。提示されたラストの意外さも十分満足でした。2017/03/02
H!deking
89
こんにちは、ヒデキングです。法月さん初読みだったけど、これはなかなか面白かったです!4人が関わる交換殺人で、最初は倒叙ミステリーと思いきや、途中からフーダニットの要素も入って何度もどんでん返されます。後から知ったんですが、これシリーズものだったのね!歌野さんあたり好きな人は楽しめるんじゃないかな?70冊目2018/08/02