出版社内容情報
小泉 武夫[コイズミ タケオ]
著・文・その他
内容説明
素材も漬け床も作り方も多様な世界の漬け物を、発酵学・食文化研究の第一人者が食べ歩く。そもそも「漬かる」とは?催涙性の珍味「ホンオ・フェ」とは?日本列島を縦断し、東南アジアで芳香を楽しみ、ヨーロッパのピクルスに痺れる。さらに熟鮓、くさや、このわたなど、日本特有の「魚介漬け物」を堪能。漬け物なくして人類の食卓は成り立たない!
目次
序章 漬け物とは何か
第1章 漬け物の歴史
第2章 日本漬け物紀行
第3章 漬け物の民族学―外国の漬け物
第4章 「熟鮓」の不思議な世界
第5章 日本の魚介漬け物を食べ歩く
著者等紹介
小泉武夫[コイズミタケオ]
1943年福島県の酒造家に生まれる。東京農業大学農学部醸造学科卒業。醸造学、発酵学を専攻。農学博士。東京農業大学教授、国立民族学博物館共同研究員、(財)日本発酵機構余呉研究所長などを経て、東京農業大学名誉教授、鹿児島大学、琉球大学、広島大学等の客員教授。小説家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
104
日本ではやはり発行額の一番の権威でいらっしゃれます。ですので講談社の学術文庫にも収められているのでしょう。漬け物の歴史から始まり、日本、外国の漬け物についての話、お得意の熟れ寿しの話など楽しめます。特に最後の日本の魚介漬物を食べ歩くでは作り方まで丁寧に書かれていて食べたくなるものがいっぱいありました。2018/02/21
gonta19
103
2017/10/13 Amazonより届く。 2018/12/17〜12/20 小泉先生が世界の漬物について語りつくす。漬物というと、植物的なものを思い浮かべるが、熟鮓なども、原理的に言えば、漬物だ!目ウロコ本。2018/12/20
wasabi
14
漬け物には目がないのだ。日々の食卓において、こうこが上らぬことはまずない。そりゃあ小泉武夫先生のごとき、日本中どころか世界中の漬け物をってわけではなく、普段は沢庵かべったら漬け、今の季節なら地元の津田カブ漬け。朝食には自家製の梅干しで、塩15パーだから目が覚める。かつては奈良漬けも漬けてたんだけど。サバやイカの塩辛は大好物だが、フナ鮓となると・・・。慣れるとハマるのかな。どうあれ古今東西の漬け物を学び、旅の楽しみが深まりそうだ。フグの卵巣の糠漬けなんて絶対に食べてみたい。あと伊豆諸島を訪ねて真のくさやも。2021/11/14
DEE
9
実家の辺りだと、漬け物と言えば小鉢ではない皿に時には数種類載って出てくるのか普通だった。 だから漬け物がない食卓というのは、大人になった今でも片手落ちに感じてしまう。 保存もできるし、発酵食品でもあるので腸内環境にもいい。 ただ塩分過多になってしまうのが難点か…2017/12/28
niz001
7
読み始めてから新書の文庫化だと気付く。第三章が興味深い。2017/11/08
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