講談社学術文庫<br> 梁塵秘抄

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講談社学術文庫
梁塵秘抄

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  • サイズ 文庫判/ページ数 272p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924405
  • NDC分類 911.63
  • Cコード C0191

出版社内容情報

「遊びをせんとや生まれけむ」――古代文学者が耳を澄ませて読む、中世の「声」と「音」と「ことば」。生のよろこびや悲しみ。遊女や巫女など、歌や舞いを生業として諸国をめぐり歩く女たちが歌い継いだ流行歌「今様」。後白河はそれら、やがて消えゆく「声わざ」を蒐集し、「梁(うつばり)の上の塵も動くほど妙なる歌」という意味の名前をつけた。それが梁塵秘抄である。法皇をも虜にした、アウトサイダーたちの歌うたの調べを、稀代の古代文学者が耳をすませて読む。

第一部 梁塵秘抄の歌
 一  我を頼めて来ぬ男
 二  遊びをせんとや生まれけむ
 三  遊女(あそび)の好むもの
 四  楠葉(くすは)の御牧(みまき)の土器作り
 五  我が子は十余に成りぬらん
 六  我が子は二十(はたち)に成りぬらん
 七  舞へ舞へ蝸牛
 八  いざれ独楽(こまつぶり)
 九  茨小木(うばらこぎ)の下にこそ
 十  頭(かうべ)に遊ぶは頭虱(かしらじらみ)
十一 鵜飼はいとをしや
十二 択食(つはり)魚(な)に牡蠣(かき)もがな
十三 吹く風に消息(せうそく)をだに
十四 熊野へ参らむと思へども
十五 仏は常にいませども
十六 拾遺梁塵秘抄歌
第二部 梁塵秘抄覚え書
一 梁塵秘抄における言葉と音楽
二 遊女、傀儡子、後白河院
付 
   和泉式部と敬愛の祭
   神楽の夜――「早歌」について
あとがき
解説=三浦佑之
梁塵秘抄歌首句索引


西郷 信綱[サイゴウ ノブツナ]
著・文・その他

三浦 佑之[ミウラ スケユキ]
解説

内容説明

遊女や巫女など、歌や舞いを生業として諸国をめぐり歩く女たちが歌い継いだ「はやり歌」。後白河院はそれら、やがて消えゆく「声わざ」を蒐集し、「梁の上の塵も動くほど妙なる歌」という意味の名前をつけた。それが梁塵秘抄である。法皇をも虜にしたアウトサイダーたちの歌うたの調べを、稀代の古代文学者が耳をすませて読む。

目次

第1部 梁塵秘抄の歌(我を頼めて来ぬ男;遊びをせんとや生れけむ;遊女の好むもの ほか)
第2部 梁塵秘抄覚え書(梁塵秘抄における言葉と音楽;遊女、傀儡子、後白河院)
付 和泉式部と敬愛の祭(神楽の夜―「早歌」について)

著者等紹介

西郷信綱[サイゴウノブツナ]
1916年、大分県生まれ。東京大学文学部卒。日本の古代文学研究の泰斗。歴史学、人類学、神話学など新たな視野を国文学研究に取り入れ、古典の読みを深化させた。横浜市立大学、ロンドン大学、法政大学などで教鞭をとる。2008年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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AN

21
平安時代に遊女と呼ばれた歌や音楽の職人達が残した今様という当時の流行歌の歌集の解説本。この今様が好きだった後白河法皇が、遊女に弟子入りして歌の歌い方を習い、この本を編ませたという。法皇を虜にした歌は、読み人知らずの歌ではあるが、平安時代の民衆や、アウトサイダーだった巫女や遊女達の気持ちや遊び心、そして四季折々の感性に溢れている。恐らく有名なのが「舞え舞え蝸牛、舞わぬものならば」で始まる一句と思われるが、生き生きとした日常が垣間見れる作品が紹介されている。平安時代の貴族達が編んだ和歌とはまた一味違うもので、2023/06/25

ホシ

19
平安末から鎌倉初期にかけての流行歌を後白河院が編ませた『梁塵秘抄』▽本書はその解説本。当時は末法思想が蔓延った時代で、仏教かぶれの私としては仏教界から見放されていた民衆がどのような思いを持ち、暮らしていたのかを知りたくて読む。動乱の時代、民衆は”破れかぶれ”だったのかもしれない。その素朴で実直かつ力強い民衆の歌は、上皇をも狂わせるほどのパワーを持っていたのだろう。後白河院の今様への耽溺ぶりはまさに異様だ。▽仏教好きの私としては「悪人正機の夜明け」を見る歌にいくつか触れる事ができ、心が温まる思いだった。2018/03/04

きみー

5
平安末期の混乱の時代にうたわれた今様のいくつかを詳細に解説した本書。溢れる言葉への探求、時代を見つめる眼差しに心打たれました。貴族社会ではなく、あくまで民衆の歌であった作品だからこその面白さがあるように思います。2017/09/08

tayata

4
後白河法皇の俗っぽいミーハー?な部分も垣間見えて人間らしさというか親しみを感じた。2025/04/05

月音

2
厳選された歌と解釈の他に、歌謡史・風俗史にも視野を広げた解説・論考が絶妙。遊女や巫女たちが歌った今様は繊細優美な和歌と違い、庶民の暮らし、思いを伝える。男女の恋のもつれや親が子を思う情、子供の無邪気な遊び、労働のつらさ…。後白河院が熱中したのも、自分とは違う世界で素朴にしたたかに生きる者たちへの羨望があったのだろうか。詩歌を文字情報として受けるとき、そこに付随する旋律は消える。記紀歌謡、催馬楽の歌詞と比較することで歌詞と音楽との相関関係を見る論考や、「空に澄みのぼ」ったという遊女の声に失われた旋律を思う。2022/12/10

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