講談社学術文庫<br> 愉しい学問

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講談社学術文庫
愉しい学問

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  • サイズ 文庫判/ページ数 512p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924061
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C0110

出版社内容情報

ニーチェの主著、待望の新訳! 随所で笑いを誘うアフォリズムの連なりから「神の死」と「永遠回帰」の思想が初めて提示される。本書は、フリードリヒ・ニーチェ(1844-1900年)が遺した主著、待望の新訳である。
1872年に『悲劇の誕生』を出版して以来、旺盛な執筆活動を続けてきたニーチェは、1878年の『人間的、あまりに人間的』からアフォリズムの形式を採るようになった。その集大成として1882年に出版された本書は、質量ともに他を圧倒する包括的な書物であり、続く『ツァラトゥストラはこう言った』(1883-85年)と並んで、ニーチェの主著と呼ぶにふさわしい1冊になっている。
「およそ何事につけ、『汝はこれをもう一度、ひいては無数回にわたって欲するか』という問いが、最重量級の重みで君の行為にのしかかってくることだろう」(341番)。
このようにして「永遠回帰」と呼ばれる思想は、本書で実に鮮やかに打ち出された。
そして、有名な宣言が続く。
「近代最大の出来事──つまり「神は死んだ」ということ、キリスト教の神への信仰が信ずるに足らぬものになったこと──は、その最初の影をヨーロッパに早くも投げかけ始めている」(343番)。
こうした断片を読み進めるうち、近現代の思想がいかに深くニーチェの影響を受けているかが実感されてくる。
従来、本書のタイトルは『悦ばしき知識』や『華やぐ智慧』などと訳されてきたが、本書の訳者はあえて直訳することを決断し、『愉しい学問』とした。それはニーチェがタイトルに込めた「学問は謹厳実直なものであらねばならぬとする固定観念への挑戦」を明確に示している。
しかつめらしい哲学書ではなく、随所に笑いを誘う言葉がちりばめられた本書を通して、ニーチェとともに「愉しい学問」を実践する至福の体験!

第二版への序文
「冗談(たわむれ)、策略(たくらみ)、復讐(しかえし)」──ドイツ語の押韻による序曲
第一巻
第二巻
第三巻
第四巻 聖なる一月
第五巻 われら怖いもの知らず
付録 鳥のように自由(フォーゲルフライ)王子の歌
訳 注
訳者あとがき
索 引


フリードリヒ・ニーチェ[フリードリヒ ニーチェ]
著・文・その他

森 一郎[モリ イチロウ]
翻訳

内容説明

「神は死んだ。だが、人の世の常として、おそらく、さらに何千年もの間、神の影の映ずる洞窟が存在することだろう」。フリードリヒ・ニーチェが一八八二年に発表した本書は『ツァラトゥストラはこう言った』と並ぶ主著である。随所で笑いを誘うアフォリズムの連なりの中から「永遠回帰」の思想が立ち上がり、「神は死んだ」という鮮烈な宣言がなされる。

目次

第二版への序文
「冗談、策略、復讐」ドイツ語の押韻による序曲
第一巻
第二巻
第三巻
第四巻 聖なる一月
第五巻 われら怖いもの知らず
付録 鳥のように自由王子の歌

著者等紹介

ニーチェ,フリードリヒ[ニーチェ,フリードリヒ] [Nietzsche,Friedrich]
1844‐1900年。ドイツの哲学者。近代という時代がはらむ問題を一身に受け止め、古代以来の哲学との対決に挑み、現代思想に衝撃を与えた

森一郎[モリイチロウ]
1962年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京女子大学教授を経て、東北大学教授。専門は、哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いのうえかずね

75
【書評】愉しい学問 / フリードリヒ・ニーチェ / 森 一郎 訳 / 初版 1888年 / 翻訳版 2017年 / 紙版 / 講談社学術文庫 https://kakuyomu.jp/works/16816452221466841294/episodes/16816927862587188253 2022/04/17

ころこ

42
いい加減なことも書いてある。ニーチェの本に共通しているのは、多くの間違いの中に、一握りの真実が埋まっていることだろう。時としてテクストの一部のことだろうし、ある時には部分のテクストは真実味が無いが、全体として真実を言っていることもある。一部を間違っていると指摘してもしょうがない。批判というよりも非難が先立つところが反知性主義と似ている。しかし非難があれば、それだけ真実だと信じる人の強度は上がる。ハイデガーが惹かれた理由も良く分かる。あとがきに訳者があえて訳した意義が論じられていて、示唆に富む観点があった。2022/12/26

evifrei

15
大衆への皮肉と箴言に富んだニーチェの主著のうちの一冊。解説でも指摘されるが『ツァラトゥストラ』の姉妹篇的立ち位置にある著作で、ツァラトゥストラを理解するための補助線として読むのも良さそうだ。神が死んだ後とされる時代や永劫回帰についての説明が、ツァラトゥストラより丹念にされている様に思う。また、ニーチェといえば箴言・詩で哲学的思索を行う哲学者の筆頭だが、この箴言による人間理解が秀逸で、現代でも充分に共感できる内容になっている。ニーチェの時代にも承認欲求的な感情があったことに人間心理の不思議な普遍性を感じた。2020/06/29

バカボンのパパ

14
なんともいえません。読書中、ふと思ったんですが、歌手の井上陽水さんも、古典を読んで発狂されたんじゃないかと?・・どうでしょう?2017/04/05

amanon

7
それなりに著作を読んできたものの、違和感が募るばかりだったニーチェだが、本書でようやくその魅力の一端をつかめた気がする。とはいえ、理解の程はかなりあやふや…というより、ニーチェ自身が生半可な理解を拒絶するのでは?という気がする。まずはニーチェのアフォリズムがおりなす世界に浸りきるというところから始めるべきなのだろう。後、印象的だったのが、解説において訳者が本書をニーチェの主著だと述べていること。確かに本書にあの有名な「神は死んだ」という言葉が書かれているというのは、意外に知られていない気がする。要再読。2017/03/23

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