内容説明
本書では、全国各地の蔵の中から、「純米酒」「伝統杜氏」「熟成酒」「地域おこし」をキーワードに、七つの蔵を取り上げた。どこも伝統を重んじ、酒造りに対するこだわりと、あくなき探求心、それに何より大手酒造メーカーには見られない創意工夫に溢れた“本物”の蔵である。
目次
第1章 日本酒事始(世界に誇る発酵技術;日本酒の歴史;酒造りは米作りから)
第2章 酒蔵の挑戦(「純米蔵」宣言(福光屋(福正宗))
蔵で死にたい(桝田酒造(満寿泉))
アミノ酸へのこだわり(大木代吉本店(自然郷)):常識破りの長期熟成酒(白木恒助商店(だるま店))
生〓(もと)造りで世界の土俵へ(大七酒蔵(大七))
まちづくりと共に生きる(男山本店(蒼天伝))
能登ブランドづくりのリーダー(数馬酒造(竹葉)))
第3章 造り手と飲み手のコーディネート(蔵元と飲み手のネットワーク「樽一」;女将が集めた粒ぞろいの日本酒「和膳くつき」;酒蔵を核としたまちづくり「酒蔵環境研究会」;酒蔵リスト(第2章掲載分))
著者等紹介
世古一穂[セコカズホ]
京都市生まれ。神戸大学文学部卒業。大阪大学大学院工学研究科博士課程後期修了。酒蔵環境研究会代表幹事、金沢大学大学院教授、(特非)NPO研修・情報センター代表理事。1995年、飲み手と造り手が協働して酒蔵を核としたまちづくりを推進していこうと提唱し、酒蔵環境研究会を発足、代表幹事として現在に至る。市民参加、協働、NPO/NGOを専門領域として大学で教鞭をとる傍ら、代表を務めるNPO法人で参加協働型市民社会を実現すべく、「協働コーディネーター」の人材養成に力を入れている
土田修[ツチダオサム]
金沢市生まれ。名古屋大学文学部卒業。酒蔵環境研究会幹事、東京新聞(中日新聞東京本社)記者。中日新聞社入社後、名古屋本社社会部、北陸本社報道部、東京本社社会部などに勤務。この間、阪神・淡路大震災、オウム真理教事件、フィリピン・カモテス諸島医療奉仕、日中韓NGO交流などの取材に当たる。現在は東京本社首都圏編集部に勤務し、温泉コラム「湯上り講座」連載のほか、市民メディア関係の取材を続けている
吉岡幸彦[ヨシオカユキヒコ]
兵庫県たつの市生まれ。福岡大学工学部卒業。酒蔵環境研究会幹事、姫路市役所勤務。全国居酒屋探訪倶楽部吉酔連会長として全国の旨い日本酒と美味しい肴を追い求めている。オータムフェスティバルin龍野実行委員としてまちづくりに関与する傍ら、アウトドアグループ行き当たりばっ隊隊長という変わった肩書きも持つ
中島秀雄[ナカジマヒデオ]
神奈川県生まれ。東京写真大学(現・東京工芸大学)卒業。写真家、写真芸術学会会員、ゾーンシステム研究会代表、京都造形芸術大学非常勤講師、東京工芸大学非常勤講師。写真家・細江英公氏の助手となる。1972年に細江英公オリジナルプリント展のためのプリントを担当。1977年にフリーとなり、米国の写真家A.アダムスが提唱したゾーンシステムを学ぶ。1995年、ゾーンシステム研究会を立ち上げ、代表として普及に当たっている。ワークショップや美術館の講師としてモノクローム銀塩写真の特長をレクチャーしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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佐々陽太朗(K.Tsubota)
amauma