講談社学術文庫<br> 興亡の世界史 オスマン帝国500年の平和

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講談社学術文庫
興亡の世界史 オスマン帝国500年の平和

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062923538
  • NDC分類 226.6
  • Cコード C0122

出版社内容情報

「トルコ人の国」という誤解を正し、多民族・多宗教を束ねた大帝国の全貌を描く。中東・バルカンに長い安定をもたらした柔軟さとは。講談社創業100周年記念企画として刊行された全集「興亡の世界史」の学術文庫版第一期のうちの第4冊目。
 14世紀の初頭、アナトリアの辺境に生まれた小国は、バルカン、アナトリア、アラブ世界、北アフリカを覆う大帝国に発展し、19世紀までの約500年にわたって、多民族と多宗教を束ね、長期の安定を実現した。
 この「オスマン帝国」は、一般に理解されているような「イスラム帝国」であり「トルコ人の国」だったのだろうか?
 メフメト2世、スレイマン1世ら強力なスルタンのもとで広大な地域を征服した後、大宰相を中心に官人たちが支配する長い時代が続き、やがて、「民族の時代」の到来により「多民族の帝国」が分裂するまでを描き、柔軟に変化した帝国の仕組みと、イスタンブルに花開いたオスマン文化に光をあてる。
 イラク、シリア、そしてパレスチナと、オスマン帝国の崩壊後、この地域は、現在も紛争のさなかにある。現代の世界を理解するためにも必読の書。
[原本:『興亡の世界史 第10巻 オスマン帝国500年の平和』講談社 2008年10月刊]

はじめに
第一章 アナトリア─一〇五〇?一三五〇─
第二章 バルカン─一三五〇?一四五〇─.
第三章 戦うスルタンの旗のもとで─一四五〇?一五二〇─.
第四章 スレイマン一世の時代─一五二〇?六〇─
第五章 オスマン官人たちの時代─一五六〇?一六八〇─.
第六章 近世オスマン社会を生きる.
第七章 繁栄のなかの不安─一六八〇?一七七〇─
第八章 オスマン体制の終焉─一七七〇?一八三〇─
おわりに─「民族の時代」のなかで 
参考文献
年表.
オスマン帝国用語集.


林 佳世子[ハヤシ カヨコ]
著・文・その他

内容説明

一四世紀初頭、アナトリアの辺境に生まれた小国は、やがてバルカンからアラブ世界、北アフリカをおおう大帝国に発展した。メフメト二世、スレイマン一世ら強力なスルタンの時代、大宰相と官人たちの長く安定した支配、イスタンブルに花開いたオスマン文化。多民族と多宗教の共存した帝国が、一九世紀の「民族の時代」の到来により分裂するまでを描く。

目次

第1章 アナトリア―一〇五〇~一三五〇
第2章 バルカン―一三五〇~一四五〇
第3章 戦うスルタンの旗のもとで―一四五〇~一五二〇
第4章 スレイマン一世の時代―一五二〇~六〇
第5章 オスマン官人たちの時代―一五六〇~一六八〇
第6章 近世オスマン社会を生きる
第7章 繁栄のなかの不安―一六八〇~一七七〇
第8章 オスマン体制の終焉―一七七〇~一八三〇
おわりに―「民族の時代」のなかで

著者等紹介

林佳世子[ハヤシカヨコ]
1958年山口県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学東洋文化研究所助手を経て、東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

96
14世紀に誕生した小国が大国に発展し、19世紀までの500年間いかに安定の帝国であったかが語られています。オスマン帝国は一般的に理解されているような国であったのかが興味深いところでした。スルタンのもとの支配国家から他民族国家による分列に至るまでの帝国の柔軟な変化、オスマン文化などは帝国崩壊後の世界の原点であるように思いました。現在も紛争の中にある国々の状況を理解する上で、かつての国家を知ることは有益です。2016/06/05

チョコ

57
オスマン帝国外伝愛と欲望のハレムのドラマにはまり込んで、背景知りたくなって読んだ本。高校時代は世界史選択で史学科目指した時もあったので、わかっていたつもりが全く覚えてなーい!!そして、今も昔も同じこと人間やってるなぁ、、と。最盛期から没落へ向けての流れが、俯瞰してみるととてもわかりやすい。2022/07/01

南北

53
現代のバルカン半島・トルコ・シリア・エジプトを支配したオスマン帝国は国民国家の現代から見るとなかなか理解することができない。民族・言語・宗教がバラバラな人々を統治した帝国は現代から見れば多くの民族から構成されていたが、帝国の後継国家と主張しているのはトルコだけという不思議な状況を呈している。本書は18世紀までの前近代のオスマン帝国を扱っており、バルカン半島から北アフリカまでの地域での政治的な混乱も帝国に対する知識が不可欠なのだということが改めて認識できた。2022/02/15

かんやん

30
13世紀、モンゴル軍の西進(ルーム・セルジューク朝の属国化)により、アナトリアには小国家が乱立。オスマン家は、雑多なイスラムの無頼集団の一つだったが、侯国として先ずバルカンで略奪→同盟→属国化→支配の順で栄えた。バルカン、アナトリア、アラブ、北アフリカを収める大国となり、中央集権化する。イスラム、キリスト、ユダヤ教からなる多民族国家である。雄大な歴史の流れだけでなく、社会構造、税システム、文化まで分析。近代化の遅れ、ナリショナリズムの勃興、列強の干渉、経済のグローバル化により、ゆっくりと衰退してゆく。2022/10/08

風に吹かれて

21
オスマン帝国はイスラムの世界と単純に思っていたが、バルカンの国として出発し、征服を広げる中でエジプトを含むアラブ世界の支配者となってから「イスラム化」を深めていったことを知る。 多民族多宗教の帝国には、徴税請負を下請けした地方有力者が台頭し、フランスやイギリスなどが手を伸ばしてくるなかで周辺地域に民族意識が生まれ、民族や宗教問題が独立した国家間に残り紛争は今も消えない。 →2022/12/17

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