出版社内容情報
日本の中世芸能の世界を、「勧進」「天皇」「連歌」「禅」という四つの切り口から論じ、日本文化の全容へと迫る画期的論考!日本中世芸能の世界を、「勧進」「天皇」「連歌」「禅」という四つの切り口から論じる。経済活動の原動力としての勧進が芸能を包含していく過程、天皇制のなかの祓穢思想と芸能との発生のかかわり、位相の変化の連なりを集団の連関のなかで生み出す連歌のダイナミズムと美学、禅が孕むバサラ的思想。超域的な視点から能楽研究を拓いてきた第一人者の眼で歴史資料から鮮やかに見出される日本中世文化の全容へと迫る画期的講義の記録。
一 勧進による展開
【コラム】勧進興行の地獄劇
二 天皇制と芸能
【コラム】摩多羅神
三 連歌的想像力
【コラム】日本文学の起源
四 禅の契機:バサラと侘び
【コラム】一休宗純
松岡 心平[マツオカ シンペイ]
著・文・その他
内容説明
経済活動の原動力としての「勧進」が芸能を包含していく過程。「天皇」制における祓穢思想と芸能の発生とのかかわり。位相の変化の連なりを集団の連関のなかで生み出す「連歌」のダイナミズムと美学。「禅」が孕む、バサラ的思想。超域的視点から史料を読み解き、日本中世文化の全容に迫る、画期的講義の記録を収録。各章末にはコラムを新たに設けた。
目次
1 勧進による展開
2 天皇制と芸能
3 連歌的想像力
4 禅の契機―バサラと侘び
著者等紹介
松岡心平[マツオカシンペイ]
1954年岡山県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。東京大学大学院・総合文化研究科教授。観世文庫理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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六点
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矢切複眼斎