講談社学術文庫<br> 東京語の歴史

電子版価格
¥968
  • 電子版あり

講談社学術文庫
東京語の歴史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922500
  • NDC分類 818.36
  • Cコード C0181

出版社内容情報

アズマ言葉から江戸語、そして東京語へ。人為的な「標準語」と、生きた「方言」との間を揺れた東京語の歴史を豊富な資料で活写する。 東訛りから江戸弁、そして東京語へ。その言葉は後に、人為的な「標準語」と、生活に根差した東京「方言」との間を揺れつづけなければならなかった。
 古代の東国方言のあり方、近世江戸弁が政治の中心地ゆえに日本各地ことばと融合し江戸語を形成するさま、そして標準語を整備される過程で生きた言葉の多くを犠牲にする東京語。
 その歴史を源内、西鶴をはじめ豊富な資料を駆使して描き出す。

まえがき 
序 章 日本語のなかの東京語 
第1章 古代日本語と東国方言 
  1 古代東国人とその言語生活 
  2 古代の東京語とその実態 
第2章 古代語から近代語へ 
  1 田舎ことばと学僧 
  2 変革期の都と東国 
  3 東国方言とその世界
 
第3章 関東方言と江戸詞 
  1 城下町、江戸の建設 
  2 江戸の構造と特色 
  3 初期、江戸の言語生活 
第4章 江戸八百八町と江戸語の成立
  1 江戸っ子と江戸詞 
  2 江戸談義と江戸詞 
  3 江戸語の諸相と実態 
第5章 江戸語とその言語文化
  1 幕末、江戸市民と江戸語 
  2 鎖国の中の女のことば 
  3 遊里詞・幼児語、ことば遊び
  4 江戸、自然と遊山と散策
第6章 近代日本と東京語の世界
  1 首府東京と二つの東京語 
  2 東京人とその言語生活 
終 章 江戸語の伝統と東京語・標準語
あとがき


杉本 つとむ[スギモト ツトム]
著・文・その他

内容説明

“標準語”の犠牲になった最初の言語は東京語だった。本書は、古代の東国方言と都ことばを比較し、近世江戸弁が政治の中心地ゆえに日本各地のことばと融合して江戸語を形成するさま、やがて東京語へと発展しながらも標準語の整備によって生きた言葉を失っていく過程を描く。源内、西鶴はじめ豊富な資料で描き出される、標準語ではない東京語の世界。

目次

序章 日本語のなかの東京語
第1章 古代日本語と東国方言
第2章 古代語から近代語へ
第3章 関東方言と江戸詞
第4章 江戸八百八町と江戸語の成立
第5章 江戸語とその言語文化
第6章 近代日本と東京語の世界
終章 江戸語の伝統と東京語・標準語

著者等紹介

杉本つとむ[スギモトツトム]
1927年、横浜生まれ。早稲田大学文学部卒業。早稲田大学文学部教授を経て、同大学名誉教授。文学博士(東北大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アメヲトコ

3
古代の東国語から近世の江戸語を経て、現代の東京語に至るまでの過程を追ったもの。表題からは近代の標準語の成立と地の言葉との相克についての内容を想像していましたが、近代以降の話はやや駆け足という印象。ただ、中世までの東国語に上方からの言葉が流入して重層的な江戸語が成立していくという話は興味深く読みました。用例も豊富。2014/08/24

りやう

1
日本語学の入門書みたいなのはもういいだろう、少し専門的なのを読もう、という生意気な動機で手にとったのが本書。東京方言(という言い方が適切かはわからない)を扱った本だが、正直理解できたとは言えない。もちろん、単語レベルでは「へぇこれって江戸詞だったのか」というような発見があっておもしろかったのだが。唯一の学びらしい学びとしては、語の意味の変遷を考えるにあたって、これまでは《古代》→《近現代》という時間軸だけを捉えていたが、この時間軸に加えて《京都》⇄《江戸》の相互関係も強く影響しているのだと気づいたこと。2014/09/15

ひつじ

1
最近は、何を読んでも、どうもシックリこない。2014/08/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8235478
  • ご注意事項

最近チェックした商品