講談社学術文庫<br> 富士山の自然史

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講談社学術文庫
富士山の自然史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922128
  • NDC分類 454.91
  • Cコード C0125

出版社内容情報

日本一の山は、なぜあの場所に聳えているのか? 100万年のスパンで地形の成り立ちを解明する。風景と足下に隠された自然史を読む昨年には富士山が世界遺産(文化遺産)に選定されました。なぜあの場所に日本一高い山が聳えているのでしょうか?
富士山が立つ場所は、地球の構造線、トラフ、火山帯のちょうど交点です。三方向からの大きな力がそこに集結し、あのように単独で日本最高峰ができあがったのです。
第四紀(250万年前から現在まで)における重要なイベントを追いかけることで、日本の地形の成り立ちがわかってきました。氷河期と間氷期の海水面の移り変わり(最大で100m以上)、火山活動による火山灰の堆積、地震などによる地殻変動、風雨による浸食作用も万年のスパンでみれば、大きなものです。
本書はロングセラー『東京の自然史』の続編です。より短く、エッセイ色が強く、読みやすい本に仕上がっています。

目 次
まえがき
第1部 日本の自然
1東海道線に沿って
2 東海道の台地
3 富士山はなぜそこにあるのか
4 小笠原で考えたこと
5 隆起を続ける硫黄島の一七七九年の記録
第一部 東京の自然
6 東京の坂と富士山
7 関東ロームの話
8 野川と国分寺崖線
9 山手線からみえる地形
10 地形を読む─神田川の谷
11 日本橋と丸の内
12 隅田川から江戸川まで
13 生い立ちを遡り、未来を考える
14 東京に自然史博物館を
第三部 自然の見方
15 第四紀の自然環境
16 大昔をたぐり寄せる
17 時・空を測るものさし
18 生石と死石
19 古い地形図を持って歩くこと
20 問題解決のためのフィールドノート
21 自然境界と人為境界
22 土地の記録を残す
23 自然を読むということ
あとがき


貝塚 爽平[カイヅカ ソウヘイ]
著・文・その他

内容説明

富士山はどうしてそこにあるのか?「ある事がどうしてそこにあるのか」は地理学の真髄である。東海道の台地、小笠原、硫黄島、東京の坂、神田川の谷、隅田川と江戸川…。地殻変動、流水の作用、氷期と間氷期の海水面など、地形形成の過程を万年単位で解明する。地形図・フィールドノートの使い方、時空認識の考え方など、自然の読み方も教示する。

目次

第1部 日本の自然(東海道線に沿って;東海道の台地;富士山はなぜそこにあるのか ほか)
第2部 東京の自然(東京の坂と富士山;関東ロームの話;野川と国分寺崖線 ほか)
第3部 自然の見方(第四紀の自然環境;大昔をたぐり寄せる;時・空を測るものさし ほか)

著者等紹介

貝塚爽平[カイズカソウヘイ]
1926~1998年。東京大学理学部地理学科卒業、同大学院特別研究生前期修了。東京都立大学教授を経て、東京都立大学名誉教授。専門は地形学。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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