講談社学術文庫<br> パンの文化史

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講談社学術文庫
パンの文化史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062922111
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0139

出版社内容情報

日本語で書かれたほぼ唯一のパンの文化人類学。膨大な資料と調査に基づいて古今東西のパン食文化を一望。貴重な写真図版を多数収録。豊かに実る穀物を、収穫しては挽いてこねて焼く。
そうして出来た固形物を、本書は「パン」と定義する。
この「パン」作りを、人類は遥か五千年以上前から繰り返してきた。
古来から食べものそのものを意味する特別な存在だったパン。
メソポタミア文明から現代ヨーロッパまでを、膨大な資料と調査に基づいて一望する。
貴重な写真図版も多数収録。
世界各地・諸民族・各家庭で多種多様に継承された、パンの姿と歴史と文化が、この一冊に。
日本語で書かれた、ほぼ唯一の、パンの文化人類学。

はしがき
■序章 米偏世界へ渡来した異邦人
■第一章 パンとは何か
 1 パンづくりとは何か
 2 ムギ
 3 無発酵パンと発酵パン
■第二章 パンの発酵
 1 パンはなぜふくらむのか
 2 パン種
 3 「たねなしパンの祭り」
 4 「最後の晩餐」のパン
 5 発酵と不浄
■第三章 パン焼き
 1 古代遺跡が語るパンの発達
 2 古代人のパン焼きのくふう
 3 中世のパン焼き
■第四章 パンを焼く村を訪ねて
 1 パンを焼く村を訪ねて
 2 パンの保存
 3 パンと十字印
■第五章 パン文化の伝承
 1 パン文化の伝承
 2 嫁のパン焼きと姑のパン焼き
 3 祭りの象形パン
 4 民話の中の記憶
 5 パン窯にまつわる暗い影
■第六章 貴族のパンと庶民のパン
 1 中世の白パン社会と黒パン社会
 2 パン屋
■終章 パンは何を意味してきたか
 1 パンのほどこし
 2 ある巡礼の古い記録から

あとがき
図版リストとクレジット
参考文献紹介
索引


舟田 詠子[フナダ エイコ]
著・文・その他

内容説明

メソポタミアからアルプスまで。ムギ栽培から人工培養イーストまで。古今東西、膨大な調査結果がここに。貴重な図版写真を多数収録。

目次

序章 米偏世界へ渡来した異邦人
第1章 パンとは何か
第2章 パンの発酵
第3章 パン焼き
第4章 パンを焼く村を訪ねて
第5章 パン文化の伝承
第6章 貴族のパンと庶民のパン
終章 パンは何を意味してきたか

著者等紹介

舟田詠子[フナダエイコ]
上智大学独文科卒。78年よりパンの文化史を研究。ウィーン在住、ヨーロッパでフィールドワークをする。千葉大学、東海大学元非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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佐島楓

67
パンの製法が電化に伴って伝承されなくなった、という点に目からウロコ。なんとなくヨーロッパなんかでは基本の味は変わらないものだと思っていたのだけれど、そりゃ時代とともに失われていくものもあるな。パン窯も地方や時代によっていろいろで面白く、人間が知恵を振り絞っていかにパンを作るかに心を砕いていた様子がうかがえる。食べ物のバリエーションが増えて、食べること自体にも困ることはほとんどなくなった現在の環境に感謝したい。2019/07/12

くらびす

22
私たちが口にするもの以上に習俗の影響を受けやすいものもなく、既に途方もなく長い歴史をもつパンの文化史を(客観的ではあるが想起させるイメージの乏しい)抽象的記述を「排して」語られます。本来実際に経験する以外に不可能な味覚の伝達ですが、調理の手順・用具の具体的な使用法を細かに描写し、それに伴い原材料の味がどう変遷を遂げていくかを動的に叙述して、その大半を成功させているすごい本です。パンを食べるときはもちろん、実際に料理する人にとっては芳醇な経験の下地になることは間違いありません。2014/09/25

Saiid al-Halawi

11
焼き窯とか地理的な分類の話とかはけっこう楽しめた。ただし中世都市のツンフトの話題なんかは白水の『中世のパン』の方が勉強なる。2015/06/04

しょうゆ

10
米も好きだけどパンも好き、ってことで何となく買ってみた本だったのですが、予想以上に面白かったです。パン=生というのは納得。小麦社会の人々にとってパンがどれほど重要で特別な食べ物なのかがよくわかります。パンを分け合うことは同じ釜の飯を食うってことなんでしょうね。ヘンゼルとグレーテルの話も面白かった。魔女も当時の習慣に従っているとは意外でした。2015/05/31

なが

7
本文にもあるように、パンの文化史は歴史にも法学にも文学にもetcで様々な学問にまたがるのだそうで。それらを含め詳しくわかりやすくご案内して下さった本。 めちゃめちゃ面白い。 そして巻末の参考文献の数のハンパなさに驚いた…。 あとがき読み終えた後に、「なんでまだこんなにページあるんだ?」と思ってしもうた。2014/06/20

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