内容説明
お金と仕事と家族がなくても、人生は続く。東京のすみっこに猫2匹と住まう京大卒、元ニートの生き方。
目次
1 家を出て街に遊ぶ(街を家として使ってみる;チェーン店以外に行くのが怖い;夕暮れ前のファミレスで仕事がしたい ほか)
2 移動時間が好きだ(行くあてはないけど家にはいたくない;スーパー銭湯があれば戦える;37歳になったらサウナに行こう ほか)
3 社会の隅をふらふら歩く(昔住んでた場所に行ってみる;野宿未満;ニートが熱海に別荘を買った話 ほか)
著者等紹介
pha[PHA]
1978年生まれ。大阪府大阪市出身。京都大学総合人間学部を24歳で卒業し、25歳で就職。できるだけ働きたくなくて社内ニートになるものの、28歳のときにインターネットとプログラミングに出会った衝撃で会社を辞める。以来毎日ふらふらしながら暮らしている。シェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
295
ニートで有名な著者だけど、どこか行ってもしている事は同じとかまるで自分を見ているようだった。京都、東京の良さも大体分かったしまた京都住みたくなってきた。2017/07/17
鉄之助
256
”日本一有名なニート”pha(ファ)の著作、ということで読んでみた。自らを「世間で普通とされている暮らし方にうまくはめられない」と言う彼の視点が面白かった。ずっと同じ場所に暮らすことに、飽きてしまう。シェアハウスを運営しながらも何度か引越し。フワフワした生き方に、私もなんとなく共感。そんな中で、「ニートが熱海に別荘を買った話」には、大笑い。仲間3人と一緒に90万円の別荘を購入するが、3年後、なんと8万円で売却! 2016年に、「在宅勤務のすすめ」を強く提言している。いま、時代が彼に追い付いてきた!?2021/06/15
えちぜんや よーた
105
「だるい」とか「しんどい」とか「鬱々」を連発している割には、そのだるさやしんどさとかを解消するために必要な行動はしている。自分にとって快適なポジションはどこにあるかを探っていらっしゃるのでネガティブそうに見えて実はポジティブ。文章表現を見ると、貧乏くさそうな表現もあるが、特に苦にしている様子もなく、考え方や行動様式はホリエモンと同じような気がする。2017/08/10
ゼロ
83
38歳の著者が定職にもつかず、ふらふらしていたことを一冊の本にまとめました。帯に家を出て、街に遊ぶ。と書いてありましたが、家にひきこもらずに、旅をしたり、バスに乗ったり、サウナを満喫していました。表題がひきこもらないとあるように、誰も真似していない生活をしているので、苦労は多いかとな思いますが、自然体な文章と悟りを開いた考え方なので、とても読みやすく、とても真似することはできないと感じました。僕らはこんな風に生きることしかできない。世の中には多様な価値観を持った生き方を人を知れる良書でした。2017/06/25
saga
33
ひきこもり・ニートの思考と生き方を知りたくて読んだ。著者は京大を卒業した後、会社員になるも早々に退職して現在に至っている。彼の生き方が、同じように社会に適応できない人達の道標にはならないだろうと思う。著者は親とは別に暮らせるだけの経済的基盤がありそうだ。だから、毎日の食にも困ったふうでなく、高速バスなど廉価な交通手段を使った旅行にも出かけられる。時間を「潰す」ことに腐心するというのは、サラリーマンとして毎日を汲々と過ごす自分には羨望と反発しかなかった。2018/11/04