出版社内容情報
科学は万能か--。19世紀以来の科学主義イデオロギーを解体し、科学哲学の本来の哲学的課題、科学的理性批判を唱える刺激的論考。
科学は万能か--。19世紀以来の科学主義イデオロギーを解体し、科学哲学の本来の哲学的課題、科学的理性批判を唱える刺激的論考。
【著者紹介】
1949年、宮城県生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程中退。東北大学大学院文学研究科教授、同大学院文学研究科長・文学部長、同大学副学長、同大学附属図書館長、東北大学理事を務める。東北大学名誉教授、日本学術会議会員、日本哲学会元会長。専攻は現代哲学、科学哲学。著書に『言語行為の現象学』『無根拠からの出発』『物語の哲学』『パラダイムとは何か』『歴史を哲学する』、訳書にマッハ『時間と空間』ハンソン『知覚と発見(上・下)』クリプキ『名指しと必然性』ローティ『哲学と自然の鏡』などがある。
内容説明
科学への無批判の信奉と全否定とをともに排し、ハンソンとクーンに代表される「新科学哲学」、クワインの「知識の全体論」、ウィトゲンシュタインの「アスペクト知覚論」を三本の柱に、「自然」を解読する解釈学的営為としての科学の再生を訴える。科学哲学に本来課せられた役割の「科学的理性批判」の回復を謳う、斯界の第一人者による刺戟的な論考。
目次
「科学の論理学」から「科学の解釈学」へ
第1部 科学哲学の構造転換(「科学の解釈学」の目指すもの;生活世界とパラダイム;「テクスト」としての自然)
第2部 「知識の全体論」をめぐって(知のネットワークとパラダイム;「ロジカル・ネガティヴィズム」の帰趨;「全体主義」の誘惑に抗して;プラグマティズムの帰結―「ノイラートの舟」の行方)
第3部 ウィトゲンシュタインの問題圏(ウィトゲンシュタインの衝撃;「理論負荷性」とアスペクト知覚;「アスペクト盲」と隠喩的想像力)
著者等紹介
野家啓一[ノエケイイチ]
1949年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程中退。東北大学理事・副学長、同大学院文学研究科教授のほか、日本学術会議会員、日本哲学会会長を務める。東北大学名誉教授、教養教育院総長特命教授。専攻は現代哲学、科学哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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