講談社学術文庫
ヴェネツィア―東西ヨーロッパのかなめ1081‐1797

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  • サイズ 文庫判/ページ数 477p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062921923
  • NDC分類 237
  • Cコード C0122

出版社内容情報

ベストセラー『世界史』の著者の、もうひとつの代表作。地中海最強の都市国家の興亡と、東西交流の歴史を壮大なスケールで描き出す。岩波書店から1979年および2004年刊行された同名書籍の文庫化。 原著は、VENICE  The Hinge of Europe 1081-1797, The University of Chicago Press,1974

序説
第一章 レヴァントへのフランク人の進出
第二章 強国ヴェネツィア
第三章 文化交流
第四章 周辺的国家ヴェネツィア
第五章 文化的メトロポリス、ヴェネツィア
第六章 ヴェネツィア、対外的影響力を失う


ウィリアム.H・マクニール[ウィリアム.H マクニール]
著・文・その他

清水 廣一郎[シミズ コウイチロウ]
翻訳

内容説明

多様な宗教や帝国が角逐を繰り広げた東地中海世界で、東西ヨーロッパの結節点として存在を誇った都市国家ヴェネツィアは、いかに興隆し、衰退したか。十字軍の時代からナポレオン軍による崩壊まで、軍事・造船・行政の技術や商業資本の蓄積に着目し、文化の相互作用のドラマを大きなスケールで描く。現代を代表する歴史家の一人、マクニールの代表作。

目次

第1章 レヴァントへのフランク人の進出―一〇八一‐一二八二
第2章 強国ヴェネツィア―一二八二‐一四八一
第3章 文化交流―一二八二‐一四八一
第4章 周辺的国家ヴェネツィア―一四八一‐一六六九
第5章 文化的メトロポリス、ヴェネツィア―一四八一‐一六六九
第6章 ヴェネツィア、対外影響力を失う―一六六九‐一七九七

著者等紹介

マクニール,ウィリアム・H.[マクニール,ウィリアムH.] [McNeill,William H.]
1917年、カナダのバンクーバーに生まれ、シカゴ大学を卒業し、コーネル大学で学位取得。シカゴ大学で歴史学の教授を務める

清水廣一郎[シミズコウイチロウ]
1935年、東京生まれ。一橋大学経済学部教授を務め、1988年没。専攻はイタリア中世社会経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふぁきべ

9
陣内秀信氏のイタリア海洋都市ものの中で、同氏が強く勧めていたのが本書。そして、その評判には違いなし。マクニール氏は東西ヨーロッパ(時に西アジア)の交流を技術、経済などに光を当てながら、ただ一つの事象が起きたことを書くだけでなく、その背景にあった要因まで掘り下げて検討している。ヴェネツィアの興亡について知りたければ、本書を読めば大体は理解できるだろう。2019/02/19

MUNEKAZ

8
やっぱりマクニールの本はおもしろい。経済、宗教、技術、地政学などあらゆる切り口からヴェネツィアの興亡を描いている。本書での見方がすべて正しいとは限らないし、訳の関係で読みきるにも苦労するけれど、次々と出てくる刺激的な考察が好奇心を刺激する。ヴェネツィア以外の地中海世界についても話は及んでおり、個人的にはローマ教皇や西欧諸国に対するオスマン帝国とギリシャ正教会との暗黙の同盟関係や、バルカン半島や東欧諸国でのパドヴァ大学出身者の影響力に関する話が印象的であった。2016/05/02

Saiid al-Halawi

6
中世盛期の地中海世界での交易その他の隆盛も、ヴェネツィアンガレアスの技術的アドヴァンテージ以外にも、造船のための木材調達の難易に地中海の南北両岸で差異があったとか現代の企業組織にも近しい近親者以外とのコミュニティレベルでの協力可能性とか、その辺の話が割とグッとくる。マクニール世界史おもしろすなぁ。2015/11/24

takeshi3017

5
マクニールの本は世界史を概観する本が多いが、本書はベネチアという土地に限定してベネチアを中心に東西ヨーロッパへと話は波及していく。オットマンというのはもともとはオスマン帝国を意味する言葉であってるのかな?とか、キリスト教でも東方正教会とローマ・カトリックは対立してる?とか、細部までわからないことも多いし、世界史を一通り学んだうえで読む本に、間違えて手を出してしまった感が強かった。詳細→ http://takeshi3017.chu.jp/file8/naiyou28505.html2020/12/12

中島直人

5
その広範な知識から生み出されたユニークな視点、そこから鋭く切れ込むその論旨は本当に刺激的。勉強になります。が、この著者の作品は非常に難解で読むのに骨がおれるのが玉に瑕かと。2014/02/24

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