講談社学術文庫<br> 地下水と地形の科学―水文学入門

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講談社学術文庫
地下水と地形の科学―水文学入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062921589
  • NDC分類 452.95
  • Cコード C0144

出版社内容情報

不均質で複雑なシステム=地球を、太陽光と重力を動力源に循環する水。地形・地質・気象と水循環の関係を解明し、地球環境問題に迫る「地球水循環システム」と「地域水循環システム」が生命の源である。武蔵野台地、黒部川扇状地ほか、国内外の実地調査により、地形・地質・気象と水循環の関係を解読し、「コモンズ」としての水の利用を考える。

黒部川扇状地、武蔵野台地、千葉・市原、熊本市……。三次元空間を時間とともに変化する四次元現象である地下水流動を可視化する水文学。地下水の容器としての不均質で複雑な地形と地質を解明した地下水学は、改めて環境問題に取り組む。地下水=共有財(コモンズ)を、単に資源としてではなく、文化・心理的な環境要因とみなし、自然と人間の幸福な関係を探究する。

環境問題は、ひらたくいえば、人々が「らく」や便利さを求めた結果である。ヒトがらくを求めれば、ヒトをとりまく自然は必ず変化する。……袋小路から抜け出す一つの道は、水に注目することである。……水は循環する過程で熱や物質を運び、生物を育てる。気候の形成、地形の形成、生態系の形成には、いずれも水循環が強く関与している。水循環のエネルギー源は、……尽きることのない太陽光と重力である。……望みは水にある。――<「はじめに」より>

※本書は、1992年にNHK出版より刊行された『地下水の世界』を原本に、加筆・改訂を加え、改題をしました。

学術文庫版まえがき
はじめに いま地下水の何が問題なのか
第一章 地下水観を日本と西洋にみる
第二章 泉がいたるところに湧きだしていた
第三章 地下水の水質は進化する
第四章 扇状地の地下水を養う黒部川
第五章 武蔵野台地の地下水を探る
第六章 東京の地下で起こっていたこと
むすび 新しい地域水循環系の創出をめざして
あとがき
参考文献


榧根 勇[カヤネ イサム]
著・文・その他

内容説明

黒部扇状地、武蔵野台地、千葉・市原、熊本市…。三次元空間を時間とともに変化する四次元現象である地下水流動を可視化する水文学。地下水の容器としての不均質で複雑な地形と地質を解明した地下水学は、改めて環境問題に取り組む。地下水=共有財を、単に資源としてではなく、文化・心理的な環境要因とみなし、自然と人間の幸福な関係を探究する。

目次

第1章 地下水観を日本と西洋にみる
第2章 泉がいたるところに湧きだしていた
第3章 地下水の水質は進化する
第4章 扇状地の地下水を養う黒部川
第5章 武蔵野台地の地下水を探る
第6章 東京の地下で起こっていたこと
むすび 新しい地域水循環系の創出をめざして

著者等紹介

榧根勇[カヤネイサム]
1932年生まれ。東京教育大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。東京教育大学、筑波大学、愛知大学で教鞭を執る。元日本学術会議会員。現在、筑波大学名誉教授。専門は、水文学、自然地理学、地球科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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氷柱

8
524作目。9月25日から。内容はかなり古いが比較的最近にも加筆されている。いかにも研究者が書いたという感じだが、一生懸命素人にもわかりやすくなるように屈んでくれている雰囲気も伝わってくる一作。後半の多摩地区の話から突然親近感が湧き始めた。手書きの地形図にも好感が持てる。地形の物語る歴史と、現代にも脈々と受け継がれる天然のろ過装置を通して現代が抱える課題が浮き彫りになる。地球の長い歴史からすると人類が生きているこの環境が刹那的なものであるという文言がこの作品を最も印象づけている。2019/09/28

Dolphin and Lemon

4
以前まえがきだけ読んで放置していた一冊。最近、地理学が好きな友人ができたので影響されて再開した。 久しぶりに地球科学分野のワクワクする一冊を読めた。本当に面白かった。もともと湧水(地面から水が湧き出るという不思議さと美しさ)が好きであるという素朴な興味と、自身の専門である大気海洋分野と同じ地球上の水の流れを見るという点の共通の両面から興味を持っていたが、読み進める中で地面の下の水の広がりがふんわり想像できだと思う。(続く)2024/03/04

gauche

4
本書には東京の地下水について立川断層が大きな役目を果たしているという記述があるが、10年ほど前に立川断層は存在しないという報告が出ているので個人的に確認してみた。 まずこの報告は「立川断層」が全く存在しないということではなく、北から来た断層が立川市まで続いていないためこの名称は不適当というであり、新たな名称として「箱根ヶ崎断層」を提唱している。したがって本書で立川断層に言及していても、現在の箱根ヶ崎断層に該当する部分であれば、特に問題はないことになる。(続く) 2022/06/26

mft

4
大雨が降ったときに増水する川の水は雨水ではなく地下水に由来するもの、という部分が印象に残った。全体として学問への入門というよりは著者の体験談を聞いていたような読後感(内容的にはそうでもないはずだけど)2017/10/27

かもすぱ

4
なんとなくブラタモリぽい本だなと思って手に取った。普段見えてる川の水はTHE水資源なんですが、それ以上の規模で地下水は存在していて、川・池から地下水になったり、地下水が染み出して川・池として現れたりしている。その染み込みとか染み出しの仕組みもこの本で解説してくれていますが、公共財として地下水への言及が面白かった。地形が地下水に作用して、地下水が人間の社会に作用して、今や人間の活動が地下水に作用する。土地と水が社会に作用する感じ、やっぱりブラタモリっぽくてよかった。2017/03/05

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