講談社学術文庫<br> 日本の産業革命―日清・日露戦争から考える

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講談社学術文庫
日本の産業革命―日清・日露戦争から考える

  • 石井 寛治【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062921473
  • NDC分類 332.106
  • Cコード C0121

出版社内容情報

紡績、鉄道、鉱山、製鉄、そして金融。明治の国家目標「殖産興業」は、なぜ「強兵」へと転換したのか。戦争が支えた日本の近代を活写日本の近代化を支えたものは戦争と侵略だったのか?
明治の国家目標「殖産興業」はいつ、なぜ、どのように「強兵」へと転換したか

製糸・紡績、鉄道、鉱山、金融。日本の近代化を支えたものは戦争と侵略だったのか? 本書は日清・日露両戦争と産業革命の関係を軸に、構造を変革する主体の姿を解明、新たな歴史像を描出する。明治の国家目標「殖産興業」が「強兵」へと転換する過程を追い、十九世紀末から二十世紀初頭にかけて世界経済の中で日本が選択した道を鮮やかに活写する。

序章 今なぜ産業革命か?
第一章 外資排除のもとでの民業育成
    日本産業革命の前提(一八七三?一八八五)
第二章 対外恐怖からの対外侵略
    産業革命の開始と日清戦争(一八八六?一八九五)
第三章 帝国の利権をめぐる日露対決
    産業革命の展開と日露戦争(一八九六?一九〇五)
第四章 無賠償のかわりに朝鮮・満州を
    産業革命の終了とアジア侵略(一九〇六?一九一四)
終章 産業革命から情報革命へ


石井 寛治[イシイ カンジ]
著・文・その他

内容説明

製糸・紡績、鉄道、鉱山、金融。日本の近代化を支えたものは戦争と侵略だったのか?本書は日清・日露両戦争と産業革命の関係を軸に、構造を変革する主体の姿を解明、新たな歴史像を描出する。明治の国家目標「殖産興業」が「強兵」へと転換する過程を追い、十九世紀末から二十世紀初頭にかけて世界経済の中で日本が選択した道を鮮やかに活写する。

目次

序章 今なぜ産業革命か?
第1章 外資排除のもとでの民業育成―日本産業革命の前提(一八七三~一八八五)(一九世紀末大不況のなかの日本経済;民間産業の育成策;活躍する商人;世界恐慌と松方デフレ)
第2章 対外恐怖からの対外侵略―産業革命の開始と日清戦争(一八八六~一八九五)(増加する輸出;資本制企業の勃興;日清戦争へ野路;戦争を支えた経済力)
第3章 帝国の利権をめぐる日露対決―産業革命の展開と日露戦争(一八九六~一九〇五)(東アジアの帝国主義;資本制企業の展開;階層分化と出世回路;総力をあげての戦い)
第4章 無賠償のかわりに朝鮮・満州を―産業革命の終了とアジア侵略(一九〇六~一九一四)(累積する外債;揺らぐ天皇制国家;近代日本史の分岐点)
終章 産業革命から情報革命へ

著者等紹介

石井寛治[イシイカンジ]
1938年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院経済学研究科教授、東京経済大学経営学部教授を経て、東京大学名誉教授、日本学士院会員。経済学博士(東京大学)。専門は日本経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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takam

20
明治維新による日本の近代化は果たして長期的に成功だったのか悩ましく感じるテーマであった。日本国内で資本を集めて日本の産業を自ら立ち上げて、外資の参加を許さないという姿勢は現代でも見られる。日本の家電メーカーがアジアのメーカーに買収される際の行政の抵抗感も今に始まった話ではない。そして、ロシアからの安全保障を得るために日露戦争での多額の海外からの融資を受けた時も、賠償金だよりだったため、その融資が国内産業に回らず、太平洋戦争の遠因を作ってしまった。自立を維持するためには矛盾もやむをえなかったのかもしれない。2020/08/27

中年サラリーマン

14
とかく明治後はいかに西洋に対抗するかというある意味政治的視点で語られることが多いけれども本書は経済的視点で明治を語る良書。歴史はある意味経済で作られるのではないかと思わされる。それもこれも大量生産、グローバリズムが芽生えたこの時代を始まりとするのではないか!2014/09/16

かんがく

13
松方財政から本格化する日本の産業革命についての概説。副題にあるように、産業の発展に対して外交・戦争の要素を大きく重視する。貿易、外債、植民地などの対外的要因から産業革命に関する理解が深まった。日清戦争の開戦、日比谷焼打ち事件、朝鮮の植民地化などにおける対外硬派的な世論の重要性に着目している点も特徴である。2020/03/22

無重力蜜柑

5
思いの外ガチガチに経済史で驚いた。金融や通貨についての知識が欠落しているのでかなり骨の折れる読書になった。日本の産業革命は1885年頃から始まり1907年頃にひと段落する。後進国だった日本は隣国清朝の惨状から海外資本の導入による工業化を拒否し、最初は江戸時代からの商人ネットワーク、その後は法的、組織的に整備した銀行による資本集中で自力の工業化を進める。その中心にいたのは三井、三菱を筆頭とする財閥ブルジョワジーであった。また工業化と並行して軍拡も進められ、議会制初期の混乱から清に戦争を仕掛けることになる。2021/09/03

人生ゴルディアス

5
自分は未だに産業革命がなんなのかよくわからない。蒸気機関の登場?マルサスの罠からの脱却?ただ、日本は20年かそこらでたたら製鉄から高炉製鉄にまでいったのだから、革命らしい革命なのかも。本書は日本の産業がどうこう、という焦点ではなく、世界との関係性がどうであったかに主眼が置かれている。戦争は一人で出来ないものなので、副題の通りかも。当時の国民の雰囲気なども指摘されている。しかし、相手国の無理解が偏狭なナショナリズムの土台ってのはもう古いよなあ。人間は分類の生き物である。2014/05/02

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