出版社内容情報
「謡曲入門」の決定版! 「葵上」「浮舟」「邯鄲」「融」「三輪」など、代表的な謡曲40曲を厳選し、第一人者ならではの、深い洞察に支えられた鑑賞に読者を導く。
内容説明
謡曲研究の第一人者が、校訂作業の折にふれて記した研究余滴。それがはからずも珠玉の文章となり、すぐれた案内となった。本書は、『謡曲雑記』としてまとめられたその各稿に、後進による解説を付し、入門書として編み直したものである。「安宅」「蟻通」「邯鄲」「自然居士」「俊寛」「天鼓」「百万」「三輪」など、代表的な曲のより深い解釈と鑑賞にいざなう。
目次
葵上―あれなる大床
安宅―遼遠東南の雲を起こし
安宅(続)―最愛の夫人に別れ
蟻通―和歌の心を道として
鵜飼―伝へ聞く遊子伯陽は
浮舟―素人よこを元久といふ人
右近―花桜葉の神と現はれ
采女―あめははこぎの緑より
鸚鵡小町―百家仙洞の交はり
女郎花―女郎と書ける花の名〔ほか〕
著者等紹介
伊藤正義[イトウマサヨシ]
1930年生まれ。京都大学文学部国文学科卒業。同大学院博士課程単位取得満期退学。関西大学教授、大阪市立大学教授、神戸女子大学教授を歴任。大阪市立大学、神戸女子大学名誉教授となる。2009年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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