講談社学術文庫<br> 武士道

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講談社学術文庫
武士道

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062920124
  • NDC分類 156
  • Cコード C0112

出版社内容情報

「彼は侍である」という表現は今日にも多用される。では、その思想的本質とはどのようなものなのか。死を覚悟し、名を重んじ、我に勝つ
苛烈な武士の精神に日本人の思想のバックボーンを
見通した名著!

“彼は「侍(さむらい)」である”という表現が今日でもしばしば使われる。では、侍とはいかなる精神構造・姿勢を指すのか――この問いから本書は書き起こされる。主従とは、死とは、名と恥とは……。『葉隠』『甲陽軍鑑』『武道初心集』『山鹿語類』など、武士道にかかわるテキストを広く渉猟し、読み解き、日本人の死生観を明らかにした、日本思想史研究の名作。

「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」(『葉隠』)
人間というものは、何らかの絶対永遠なるものがなければ、生きて行けない。まして、死の覚悟などをきめることは出来ない。武士一般には来世が存在しなかったから、彼らが何を究極的なよりどころとしていたかが考えられなければなるまい。私はそれを、地上のものでありつつ地上をこえた人倫、名のはこばれる場としての武士社会の無窮性が、『葉隠』武士道を支える究極のものであったと思う。――<本書より>

※本書の原本は、1968年、塙書房より刊行されました。

まえがき
一、ありのまま
 1 室町武家貴族の生き方
 2 戦国武将の生き方
 3 興廃を道義にかける
 4 女侍批判
 5 事実に生きる
 6 いいわけの否定
二、名と恥
 1 鎌倉武士と名
 2 名と主従関係
 3 自敬と名
 4 自他・内外の一体観
三、死の覚悟
 1 死のいさぎよさ
 2 覚悟の悲壮性
 3 『葉隠』と仏教
 4 士道論における死
四、閑かな強み
 1 勝負の構
 2 礼儀と強み
 3 詞の働き
 4 武士の一諾
 5 理想としての非情
五、卓爾とした独立
 1 手の外なる大将
 2 大丈夫の気象
 3 草莽崛起論
 4 明治の「独立の精神」
解 説  菅野覚明


相良 亨[サガラ トオル]
著・文・その他

内容説明

“彼は「侍」である”という表現が今日でもしばしば使われる。では、侍とはいかなる精神構造・姿勢を指すのか―この問いから本書は書き起こされる。主従とは、死とは、名と恥とは…。『葉隠』『甲陽軍鑑』『武道初心集』『山鹿語類』など、武士道にかかわるテキストを広く渉猟し、読み解き、日本人の死生観を明らかにした、日本思想史研究の名作。

目次

1 ありのまま(室町武家貴族の生き方;戦国武将の生き方;興廃を道義にかける;女侍批判;事実に生きる;いいわけの否定)
2 名と恥(鎌倉武士と名;名と主従関係;自敬と名;自他・内外の一体観)
3 死の覚悟(死のいさぎよさ;覚悟の悲壮性;『葉隠』と仏教;士道論における死)
4 閑かな強み(勝負の構;礼儀と強み;詞の働き;武士の一諾;理想としての非情)
5 卓爾とした独立(手の外なる大将;大丈夫の気象;草莽崛起論;明治の「独立の精神」)

著者等紹介

相良亨[サガラトオル]
1921年、金沢市生まれ。1944年、東京帝国大学文学部倫理学科卒業。和辻哲郎に師事。東京大学名誉教授。日本学士院会員。専攻は、日本倫理思想史。2000年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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無重力蜜柑

8
微妙。実証性を踏まえつつ倫理思想的に武士の精神構造に迫った、武士道研究の記念碑的著作。著者は和辻哲郎の弟子であり世代的には戦中派にあたる。その来歴と時代(本書の刊行は学生運動華やかなりし1968年)ゆえの武士道に対する微妙な距離感、奥歯に物が挟まったような言い方が、著者の武士道評価を掴みにくくしている。また具体的行動様式(ありのまま、名と恥、死の覚悟、閑かな強み、卓爾とした独立)を描いて間接的に精神構造を浮かび上がらせるスタイルも、掴みにくさの印象に拍車をかけている。それだけに菅野覚明の解説が良かった。2024/12/26

残心

1
武士道の根本のところは、「対峙的人倫観をふまえた独立の精神」なのだそうな。 『葉隠』『甲陽軍鑑』『武道初心集』などを踏まえて論評している。 武士道そのものに興味がありパラパラと読んでみたが、どうも私は学術的論理的な評論とは相性が悪いらしく、まったく面白く感じなかったので、パラパラのまま本を閉じてしまった。2015/09/05

マコ

1
「あるべき道理のままに生きる道義的な強さが赤裸々なありのままの生き方を可能にするのである。」(p42) 武士道とは死ぬこととなんたらという有名な言葉を抱きつつ、やはり武士道と死は隣り合わせにあるんだなぁと感じる。近世においては儒教的士道として、その違いが、特に「死」より「生」への変化が見られる。武士と時代の変遷、また信ずるものが異なれば思想も自然と変わるのだなと思う。2015/05/26

紫暗

1
武士道についてこれを読めばてっとり早くわかるのかといわれると微妙です。まぁ、講談社学術文庫なので予想できると思いますが、文章は比較的難解な方だと思います。「葉隠」や「甲陽軍鑑」といった参考文献の中身を取り上げてかいつまんで説明してくれているのはありがたいです。武士道を理解するための入門書といったところでしょうか。2010/11/12

タクマ

0
なかなか難しく 読むのに時間がかかる本だった。 結局武士道とは 「武士道といふは死ぬ事と見付けたり」 それを説明してた本。2016/12/25

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