講談社文芸文庫<br> 明治深刻悲惨小説集

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講談社文芸文庫
明治深刻悲惨小説集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 386p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062903134
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

貧困、差別、虐待――日清戦争後の暗い世相を見据え活写した明治の文学者たち。現代にも通じる問題をはらんだ驚くべき作品群を集成。死、貧窮、病苦、差別――
明治期、日清戦争後の社会不安を背景に、人生の暗黒面を見据え描き出した「悲惨小説」「深刻小説」と称された一連の作品群があった。
虐げられた者、弱き者への共感と社会批判に満ちたそれらの小説は、当時二十代だった文学者たちの若き志の発露であった。
「自然主義への過渡期文学」という既成概念では計れない、熱気あふれる作品群を集成。

I
大さかずき  川上眉山
夜行巡査  泉 鏡花
II
蝗うり  前田曙山
断流  田山花袋
乳母  北田薄氷
III
亀さん  広津柳浪
藪こうじ  徳田秋声
寝白粉  小栗風葉
IV
女房殺し  江見水蔭
にごりえ  樋口一葉
解説  齋藤秀昭


講談社文芸文庫[コウダンシャブンゲイブンコ]
編集

齋藤 秀昭[サイトウ ヒデアキ]
著・文・その他

泉 鏡花[イズミ キョウカ]
著・文・その他

樋口 一葉[ヒグチ イチヨウ]
著・文・その他

田山 花袋[タヤマ カタイ]
著・文・その他

徳田 秋声[トクダ シュウセイ]
著・文・その他

川上 眉山[カワカミ ビザン]
著・文・その他

広津 柳浪[ヒロツ リュウロウ]
著・文・その他

小栗 風葉[オグリ フウヨウ]
著・文・その他

前田 曙山[マエダ ショザン]
著・文・その他

北田 薄氷[キタダ ウスライ]
著・文・その他

江見 水蔭[エミ スイイン]
著・文・その他

内容説明

死、貧窮、病苦、差別―明治期、日清戦争後の社会不安を背景に、人生の暗黒面を見据え描き出した「悲惨小説」「深刻小説」と称された一連の作品群があった。虐げられた者、弱き者への共感と社会批判に満ちたそれらの小説は、当時二十代だった文学者たちの若き志の発露であった。「自然主義への過渡期文学」という既成概念では計れない、熱気あふれる作品群を集成。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

刳森伸一

5
紅露時代と自然主義文学に挟まれた時期に描かれた、貧困や差別をテーマにした悲惨小説を集めたアンソロジー。あまり陽の目を見ない悲惨小説を集成しているというだけで価値のある本だが、内容も非常にいい。華麗な文体に目を奪われがちで、ややもすれば他の作家や時代とは隔絶した存在かのように語られる樋口一葉の「にごりえ」なども、「悲惨小説」という文脈に置いてみると、その中に潜む苦悩と時代性がよく分かる。ただ、本作の白眉は有名ではない作家の作品が読めることにあり、それらがまた、胸にくる佳作ばかりで驚く。2020/12/18

水無月

4
時代がどんな風に変わろうと、一向に構わず足元に粘りつく貧困、差別、果てに待つのは望まぬ死や自我崩壊。当時若手だった作家達が、その時代に何を見て感じ、どう表現しようとしたのか、その熱量に当てられて一気に読んでしまった。解説にリズミカルな文体とあったが、正にそんな感じで、文の合間に拍子木が聞こえそう。しかし一篇だけでも充分に重いのに、何もまとめてくれなくても…。と思いつつ、ページをめくる手が止まらなかった。2019/12/02

せっぱ

4
初出明治27~29年の作品集。語り口によっては読みにくく感じるものもあったが通読するうちに慣れた。海外への出稼ぎ,竹橋騒動,江戸から続く身分差別、自死、心中の方法など明治期の人々が同世代性を感じるテーマが興味深い。広津柳浪のドラマチックな展開や,樋口一葉「にごりえ」のヒロインお力の心情に肉薄する描写が印象に残る。女性の純潔をめぐる過酷な展開は,それが常識とされた時代とはゆえ,とても歯痒く感じられる。田山花袋初期作「断流」は全集未収録とのこと。2017/04/22

saga

2
昔の言い回しの文章で、ほとんど読み飛ばしてしまった。 唯一、しっかり読めたのは、「女房殺し」江見水蔭。 明治頃の庶民の雰囲気が伝わってきた。2016/12/13

田中峰和

2
悲惨小説の知名度は文学史的には高くなかったが、自然主義文学への過渡期として優れた作品が多く書かれた。明治維新後、富国強兵を急ぎすぎ貧富の格差がピークになった日清戦争の頃の庶民の悲惨さが描かれる。病弱の母を助け蝗売りの行商をする十歳の娘が万引きを疑われ、母から無理心中される「蝗売り」は特に悲惨。当時の悲惨さの代表は貧しさから娼妓に売られること。田山花袋の「断流」は継母から虐待された娘が女工に売られ娼妓に転落し、樋口一葉の「にごりえ」の主人公も貧しさから娼妓に身売りしている。悲惨から逃れるには死しかなかった。2016/10/29

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