出版社内容情報
貧困、差別、虐待――日清戦争後の暗い世相を見据え活写した明治の文学者たち。現代にも通じる問題をはらんだ驚くべき作品群を集成。死、貧窮、病苦、差別――
明治期、日清戦争後の社会不安を背景に、人生の暗黒面を見据え描き出した「悲惨小説」「深刻小説」と称された一連の作品群があった。
虐げられた者、弱き者への共感と社会批判に満ちたそれらの小説は、当時二十代だった文学者たちの若き志の発露であった。
「自然主義への過渡期文学」という既成概念では計れない、熱気あふれる作品群を集成。
I
大さかずき 川上眉山
夜行巡査 泉 鏡花
II
蝗うり 前田曙山
断流 田山花袋
乳母 北田薄氷
III
亀さん 広津柳浪
藪こうじ 徳田秋声
寝白粉 小栗風葉
IV
女房殺し 江見水蔭
にごりえ 樋口一葉
解説 齋藤秀昭
講談社文芸文庫[コウダンシャブンゲイブンコ]
編集
齋藤 秀昭[サイトウ ヒデアキ]
著・文・その他
泉 鏡花[イズミ キョウカ]
著・文・その他
樋口 一葉[ヒグチ イチヨウ]
著・文・その他
田山 花袋[タヤマ カタイ]
著・文・その他
徳田 秋声[トクダ シュウセイ]
著・文・その他
川上 眉山[カワカミ ビザン]
著・文・その他
広津 柳浪[ヒロツ リュウロウ]
著・文・その他
小栗 風葉[オグリ フウヨウ]
著・文・その他
前田 曙山[マエダ ショザン]
著・文・その他
北田 薄氷[キタダ ウスライ]
著・文・その他
江見 水蔭[エミ スイイン]
著・文・その他
内容説明
死、貧窮、病苦、差別―明治期、日清戦争後の社会不安を背景に、人生の暗黒面を見据え描き出した「悲惨小説」「深刻小説」と称された一連の作品群があった。虐げられた者、弱き者への共感と社会批判に満ちたそれらの小説は、当時二十代だった文学者たちの若き志の発露であった。「自然主義への過渡期文学」という既成概念では計れない、熱気あふれる作品群を集成。
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