出版社内容情報
人間観察の名人が綴る、滋味あふれる随筆集「まごころ哲学」を旨とした、正直作家里見とん。有島武郎、生馬を兄に持ち、最後の白樺派として94年の天寿を全うした鎌倉文士の日常や生い立ちを綴るエッセイ
内容説明
有島武郎、生馬を兄に持ち、九十四歳で大往生を遂げた白樺派の巨人・里見〓(とん)。自らの半生を融通無碍に振り返る「私の履歴書」、志賀直哉、谷崎潤一郎らとの親交を語る「志」「谷崎君のおしゃれ」、“面白さ”とは何かを追究する「味」「面白い」「西鶴私見」等々。“まごころ哲学”を旨とした“正直作家”が鎌倉での生活から文章修業、食や酒に至るまで、自由闊達に綴った滋味溢れる随筆集。
目次
a(味;面白い ほか)
b(安価時代;ぜに ほか)
c(私の履歴書;私の信条 ほか)
d(古今ともに観る;中国土産 ほか)
e(夢みし雪;鎌倉の谷々 ほか)
著者等紹介
里見〓[サトミトン]
1888・14~1983・1・21。小説家。横浜市生まれ。本名=山内英夫。学習院を経て、東京帝国大学文科英文科中退。有島武郎、生馬は実兄。母の実家を継いで山内姓を名乗る。生馬やその友人志賀直哉の強い影響をうけ、また泉鏡花の作品に傾倒する。1910年「白樺」の創刊に参加。16年最初の短篇集『善心悪心』で文名を確立。19年には吉井勇、久米正雄らと「人間」を創刊。常に独自の「まごころ哲学」を貫き通し、心理の綾や会話の妙にぬきんでた才能を示した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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