出版社内容情報
建国初期から満州国高官として働いた著者が、皇帝溥儀、甘粕正参岸信介、星野直樹など親しく接した人物と統治の内幕を語る回想録
内容説明
ラストエンペラーと彼を取巻いた人々、甘粕正彦、岸信介、鮎川義介などと親交を結んだ満州国高官の貴重な「昭和史の証言」。
目次
第1章 新国家へ(ソ連人30名を引き取る;北満鉄道の買収;溥儀登極;治外法権撤廃と民族協和;司法部法学部の開設;前近代的司法の実情;大達茂雄を語る)
第2章 皇帝の真意(政変が起こる;“皇后”か“帝后”か;鮎川義介登場;治外法権の撤廃;甘粕正彦との出会い)
第3章 使節団訪欧(ファシストの来訪;使節団訪欧記;ムッソリーニとの会見)
第4章 弘報活動(満映物語;甘粕、満映社長になる;満鉄の危機を救う;岸信介と石炭;謝文東の乱;満拓公社設立へ)
第5章 日米開戦と満州国(建国神廟の創建;満州にルネサンスを興す;朝日新聞、渡満をはかる;翼賛政治;張景恵の渡日;山田耕筰氏を訪問)
第6章 終焉(皇帝溥儀雑話;養正塾建設物語;鮎川の約束;甘粕に再会)