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講談社文芸文庫
中原中也の手紙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062900843
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

若き日の手紙に遺された稀有なる友情の証!

中原中也を取り巻く青春群像の中で例外的に安定した温かい交友を持続させた安原喜弘。その手元に遺った100通は、現存する最多の中也書簡である。同人誌を共に立ち上げ、詩集『山羊の歌』出版のために献身、小林秀雄、大岡昇平、富永太郎等すべての仲間が中也と諍い去って行った後も、傍らに寄り添い、傷ましい魂の遍歴を見守りつづけた。中也の書簡と自身の回想で織りなす稀有なる友情の証。

秋山駿
手紙、手紙を書くということが、こんなに大切なものだったとは。1日、1日ずつが心の戦いの場であるような詩人にとっては、1日を乗り越えるために、大袈裟に言えば、1日を生き延びるために、手紙を書くことがある。(略)この本が明らかにしてくれるのは、「友」の物語である。こんなに深い「友」の存在があり、友との交流をこんなに深く描いたもの、というと、他にあまり類例がないのではないか。――<「群像」より>

安原 喜弘[ヤスハラ ヨシヒロ]
著・文・その他/編集

内容説明

中原中也を取り巻く青春群像の中で例外的に安定した温かい交友を持続させた安原喜弘。その手元に遺った一〇〇通は、現存する最多の中也書簡である。同人誌を共に立ち上げ、詩集『山羊の歌』出版のために献身、小林秀雄、大岡昇平、富永太郎等すべての仲間が中也と諍い去って行った後も、傍らに寄り添い、傷ましい魂の遍歴を見守りつづけた。中也の書簡と自身の回想で織りなす稀有なる友情の証。

目次

中原中也の手紙
「山羊の歌」など
中原中也のこと
詩人との出会い
年譜―中原中也

著者等紹介

安原喜弘[ヤスハラヨシヒロ]
1908・5・19~1992・11・4。東京生まれ。1932年、京都帝国大学文学部卒業。女学校の教師、玉川大学出版部勤務のほか、文学、美術史、演劇などに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

里愛乍

41
「手紙」という「詩」以外である中原の文は新鮮だった。中でも安原を「沈黙家」と感情披瀝した手紙は興味深く、これを見るにやはり安原は、中原の周りにいた他の文壇の人たちよりは控えめな人物だったのではと思う。また、168センチであった安原が150センチの中原と一緒に歩いていて「背丈(の差)をまったく感じさせなかった」という件も好き。中原の器を表しているように思える。沈黙を以て応えたという彼に送られた「羊の歌」についてと、小林秀雄を比較、というか対として書かれている秋山氏の解説も面白い。2017/09/29

kuri8655

28
編者・安原は二十歳で中也と出逢ったことで終生その影響下に生きた人なのだと『中原中也の手紙展』を見て知った。小林秀雄をはじめとする文学青年達との斬り合うような交友とは違った、互いに無私で誠実であろうとする関わり合いの記憶がここにある。逼迫した生活の中からも詩集の出版のため尽力する安原、まるで気の優し過ぎる弟に対するように思い遣りを文字にして送る中也。彼の詩にどこか信仰に近い荘厳さがあるのは、他ならぬこの人が心に在ったからではないか。ほとんど恋人のように想っていた高校生の私なら嫉妬したに違いない友情である。2013/08/04

テツ

16
喧嘩っ早くて酒癖が悪く凄まじい気分屋の中原中也が珍しく長期間友人関係を築くことが出来た著者と交わした手紙の数々。中也の私生活のアレっぷりから乖離した自身の内部を全てを抉るような美しく痛々しい詩と同様に、信頼出来る友に当てた手紙も何処か優しく痛々しい。本当に繊細な人間だったんだろうな。荒々しく傍若無人な仮面を被らなくてもよい相手に出逢えたことは中也にとって宝物だったんだろう。本書の手紙のやり取りを眺めながら中也の遺した詩をゆっくり再読したい。2016/10/03

風鈴

6
読み終わるまでに、相当な時間を要した…。内容がどうこうではなく、自分の体調とか諸々で。中原中也の作品は、読んだことは国語の授業程度。それでも、中性的な顔立ちと「ゆやーんゆよーん、ゆやゆよーん」という言葉の響きだけは頭に残ってる。親交のあった著者が、中也の死後手元に残っていた手紙とともに当時のことを振り返っているのだけど、中也像ががらりと変わった。そして、手紙とは取り留めがあってもなくてもいいものだし、そういった文章と作品としての文章は、違うことを意識させられた。交友関係など、驚かされることも多かった。2019/10/20

メタボン

5
☆☆☆★ 中原中也の詩は直接心に届くところがある。安原氏が語る「詩人」の人物像はいたいたしく、特に乱酔乱闘を繰り返していた昭和5~6年の「動乱の時代」にもし本人に会っていたら、私も引いてしまうに違いない。しかし、彼の残した詩の数々はこれからも間違いなく多くの人を惹きつけるだろう。2014/04/28

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