講談社現代新書<br> はやぶさ2の真実―どうなる日本の宇宙探査

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講談社現代新書
はやぶさ2の真実―どうなる日本の宇宙探査

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  • サイズ 新書判/ページ数 297p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882910
  • NDC分類 538.9
  • Cコード C0244

出版社内容情報

日本の宇宙探査に最も詳しいライターが書いた「はやぶさ2」の真実。「はやぶさ本の最高傑作!」とホリエモン絶賛。一気読み必至!

打ち上げが間近に迫った「はやぶさ2」。初代はやぶさは、数々の困難を乗りえて、無事地球に帰還し、多くの日本人の心を揺さぶった。
 国民の熱狂的な支持を受けて、後継プロジェクト「はやぶさ2」も順調に進むはずだった。しかし、はやぶさ2の歩みは難渋した。なかなか必要な予算が付かず、2012年にはあわや計画中止かと思われたこともあった。
 なんとか予算はついたものの、日本の宇宙開発を取り巻く環境はきわめて厳しい。現在、はやぶさ2は、日本で正式に予算がついて動いている唯一の宇宙探査計画だ。今後のプロジェクトに弾みをつけるために、はやぶさ2の成功は必須である。
 本書で、宇宙探査の系譜をたどりながら、はやぶさ2プロジェクトの全貌と日本の宇宙開発をとりまく状勢を解説する。

堀江貴文(ホリエモン)絶賛
「はやぶさ本の最高傑作!宇宙探査への国家的無策のために、はやぶさ2の大冒険は地上から始まっていたのだった!(涙)」

【著者紹介】
1962年生まれ。慶應義塾大学工学部機械工学科卒業。慶應義塾大学大学院メディア・政策研究科修了。日経BP社記者を経て、航空・宇宙関係を専門とするノンフィクション・ライターとして活躍。『恐るべき旅路 -火星探査機「のぞみ」のたどった12年』『国産ロケットはなぜ墜ちるのか』など著作多数

内容説明

日本の宇宙探査が危ない!本来、宇宙探査は非常に息の長い事業だ。2020年のはやぶさ2帰還後も、継続的に宇宙探査を実施するためには、今すぐにでも次の計画を立ち上げておく必要がある。宇宙探査に何よりも必要なのは人材だ。人材は、経験を積むことによってのみ育成することができる。探査計画が途切れると、人材育成の流れが途切れ、はやぶさから始まった宇宙探査もまた途切れることになる。

目次

第1章 大いなる賭けであった初代はやぶさ
第2章 宇宙大航海時代
第3章 宇宙創生の謎に迫る
第4章 これがはやぶさ2だ
第5章 地上の長く曲がりくねった道
第6章 未知の空間へ、未踏の星へ―日本の現状と宇宙探査の未来

著者等紹介

松浦晋也[マツウラシンヤ]
1962年生まれ。慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。日経BP社記者を経て、航空・宇宙関係を専門とするノンフィクション・ライターとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やすらぎ

131
2014年12月3日、多数の問題が発生して当初計画より遅れたが、はやぶさ2は飛び立った。…岩石質の「イトカワ」を経て、次に目指すは有機物や水を多く含む「リュウグウ」のサンプルリターン。初代機から、太陽電池、アンテナ、姿勢制御、エンジンなどを改良。フレッシュな内部サンプル採集のためインパクターを搭載。2019年に2度のタッチダウン採集成功。…カプセルのみ地球の大気圏へ突入し、2020年12月6日、地球に帰還した。宇宙や生命の起源を探るための新たな発見が期待される。…母船は次なる小惑星に向けて旅を続けている。2019/05/18

abc99deg99

8
はやぶさ。数年前に映画を観たくらいでそれほど興味がある訳ではなかった。けれど、とあるテレビ番組で近々帰還すると知り、読んでみました。自分でも驚くほどワクワクしたし、ここ最近つけた読書ノートの中でもそのページ数は断トツでした。2019/02/09

moimoi

5
この本の主張は第6章「未知の空間へ、未踏の星へ −日本の現状と宇宙探査の未来」に集約されている。どうせ日本だからと失望するか、めげずに頑張るか。これはどの科学技術分野にも共通する苦悩である。2015/01/20

ドリアン・グレイ

5
日本中で大ブームとなった小惑星探査機はやぶさとその後継機はやぶさ2についての本。前半で初代はやぶさについて詳しく説明しどのようにいくつもの危機を脱して地球に帰還したか、後半でははやぶさ2の目的などがどのようにまとまっていったのかが説明され最後に政治に振り回される日本の宇宙探査の現状が述べられている。理学的面と工学的面からはやぶさの目的などがすり合わされるという話は初耳であり、予算などの制約が大きい日本の宇宙探査が政治に振り回されてきていることなど現状の問題点を認識することができた。2015/01/19

おせきはん

5
はやぶさ、はやぶさ2のことだけでなく、日本の宇宙探査の課題にも触れています。探査機の開発に関心のある工学系の研究者と宇宙誕生のメカニズム解明に関心を持つ科学系の研究者の立場の違い、はやぶさ2以降の宇宙探査計画が具体的に決まっていないことによる技術の継承や人材の育成への懸念など、様々な課題があることがわかりました。2015/01/17

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