講談社現代新書<br> 体の知性を取り戻す

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講談社現代新書
体の知性を取り戻す

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  • サイズ 新書判/ページ数 176p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882804
  • NDC分類 789
  • Cコード C0270

出版社内容情報

なぜ自分の体はこんなに「不自由」なのか? あまたの武道遍歴から、私たちの体に本来備わっている力をいかに解放するかを探る【あなたの体に眠っている能力をどう引き出すか?】

「小さく前へならえ!」
「気をつけ! 休め!」
長年、社会が要請する「正しい」鋳型に合わせてきた結果、
私たちの体は知らぬ間に〈不自由〉になっている。

でも、自分の体のことは、自分が一番わからない。

あらかじめ体に装備された力とは何か?
どうすればそれを取り戻せるのか?

柔道、キックボクシング、古武術、韓氏意拳……
あまたの武道遍歴から考え抜いた
いまを生きのびるために大切なこと!


【推薦!】

頭による学習にばかり意を注ぎ、身体の感覚などは当てにならないものとして軽視してきた日本の教育の問題点を、著者自身の体験を通じて見事に衝いている。

――甲野善紀氏

身体を語る言語はつねに身体を裏切る。言葉で身体を語りきれるはずがないからだ。その根源的矛盾に耐えるためには、『居着かない文体』が必要になる。その困難な要請に著者は懸命に応えようとしている。

――内田樹氏


【目次】

第1章 「小さく前へならえ」で私たちが失ったもの
第2章 渾身のパンチより強い、手応えのないパンチ
第3章 「基本」とは何か
第4章 動かすのではなく、ただ動く
第5章 感覚こそが知性である

はじめに
第1章 「小さく前へならえ」で私たちが失ったもの
就学時の胸のつかえ/幼子はなぜ大きな声でしゃべるのか/「小さく前へならえ」の意図/緊張を強いられた体/無意識のうちに学んだ作法/ルールからの逸脱が怖い/自分の体が見えない苛立ち/見失われた体のつながり/「正しさ」という鋳型/授業は「正しい姿勢」で聞くべきか/他
第2章 渾身のパンチより強い、手応えのないパンチ
重さと力に関する誤解/数値化できない何か/わかりやすさの罠/努力の内実/緊張の昂進/武術とは何か/武芸者たちの逸話/異次元の身体観があるはずだ/鍛錬すればするほど感覚が鈍っていく/柔道から空手へ/倒錯した思考パターン/手応えのないパンチで相手がダウン/他
第3章 「基本」とは何か
謎解きの糸口/踏ん張らない、捻らない、タメない/異質の手触りの力/後味が爽やかな技/基本稽古がない!/見ているものが学ぶべきすべて/基本とは何か/変化し続ける波の上では/観念から体を取り戻す/二つの型/「基本」信仰の底にある願望/型の意義/型によって体を見る/他
第4章 動かすのではなく、ただ動く
選べる道は常にひとつしかない/韓氏意拳が目指すところ/ただ手を振る/動くことと動かすことの違い/本来の自分を再発見する/「ただ立つ」という稽古/リアルな体に出会う/正しさとは無縁の快活さ/ただ手を挙げるだけなのに/幻想の世界と現実の世界/ニセモノの自立/未知に対し、既知では対応できない/他
第5章 感覚こそが知性である
言葉以前に体は存在する/何がものの見方を決めているか/魚の視点を体験してみる/壁の圧迫感が消える/魚にとって海は外部か/直立二足歩行がもたらした「ものの見方」/残念な討論/動いているものを動いている者の目で見る/感覚と運動の同期こそが知性の源/比べてみればわかる/手を動かし続ける/他
あとがき


尹 雄大[ユン ウンデ]
著・文・その他

内容説明

柔道、キックボクシング、古武術、韓氏意拳…あまたの武道遍歴から考え抜いたいまを生きのびるために大切なこと!

目次

第1章 「小さく前へならえ」で私たちが失ったもの(就学時の胸のつかえ;幼子はなぜ大きな声でしゃべるのか ほか)
第2章 渾身のパンチより強い、手応えのないパンチ(重さと力に関する誤解;数値化できない何か ほか)
第3章 「基本」とは何か(謎解きの糸口;踏ん張らない、捻らない、タメない ほか)
第4章 動かすのではなく、ただ動く(選べる道は常にひとつしかない;韓氏意拳が目指すところ ほか)
第5章 感覚こそが知性である(言葉以前に体は存在する;何がものの見方を決めているか ほか)

著者等紹介

尹雄大[ユンウンデ]
1970年、神戸生まれ。テレビ番組制作会社、出版社を経てライターに。インタビュー原稿やルポルタージュを主に手がける。十代で陽明学の「知行合一」の考えに触れ、心と体の一致をさぐるために柔道や空手、キックボクシングを始める。1999年、武術研究家の甲野善紀氏に出会い、松聲館に入門。2003年、光岡英稔氏に出会い、韓氏意拳を学び始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

33
内田樹さんの推薦文につられて購入。心と体の分裂が極端な現代社会。武道を入口に自分の体感で考え、答えを出すのではなく、意味を問うことの大切さを説く哲学書ですね。自分の偏りを教えてくれるのは、体が感じる不快感や怪我。悩んだときは、素朴に自分を眺める。生命の根幹にあるのは「感じること」……色々と心に残るフレーズがありました。2016/09/12

fu

19
そもそも身体感覚を言語化すること自体に無理がある。身体感覚に優れた人は、考えずにそれを行えるのだから、言葉で他人に説明できない。2015/11/14

Sakie

15
再再読。この本が私にとって特別なのは、尹氏が同じ「思考でねじ曲がった身体」から探求を発しているからだ。日常的な話題からより深みへ進めていくどこかに、言葉が切実に響く箇所がある。第3章『型を学ぶとは、「こうすればいい」といった正解を体に当てはめることではない』。正しい形を再現しようとか、先生の言ったとおりにしようとか、それは思考優先の、歪で鈍い動きの繰り返しでしかないのだ。そのループをもう一歩脱することができていない自分に気づくと、また目指す方向が見える。『自分にとっての本当』を探求する。迷った時の常備薬。2018/04/19

ひろ☆

15
甲野善紀に習い、その後、韓氏意拳を学んでいる著者。形にこだわらず、体の赴くままにって感じなんだろうか。意拳、チャレンジしてみたい。2015/05/13

たくのみ

12
「体で覚えろ」は痛みに鈍感に慣らさせることでしかない、「基本が大事」は承認を期待するレベルの低下。今の格闘技の教え方、全面否定の衝撃。後半は「結果を求めるのでなく原因を尋ねる」ことが型(形)を学ぶ意味。柔道、空手、キックボクシング、格闘技の渡り鳥の末にたどり着いたのは韓氏意拳という太極拳の流派。「権力者に尻尾を振るのに練習はいらない」という反権力の姿勢。格闘技を齧っているものとして、大いに刺激になりました。2016/05/10

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