内容説明
「ふたつめのかどを右へまがって、それから朝までまっすぐ行く。」星のきれいな夜、妖精ティンカー・ベルの粉をふりかけられて、ウェンディたちは飛びたちました。めざすのは、人魚や海賊がすむ、夢と冒険の島、ネバーランド。永遠に大人にならない少年ピーター・パンが、ほら、いま、あなたのことを呼んでいます。さあ、一生わすれられない物語の世界へ!
著者等紹介
バリ,ジェームズ・マシュー[バリ,ジェームズマシュー]
1860年、イギリスのスコットランドに生まれる。エジンバラ大学卒業後、新聞記者となるが、すぐにロンドンに出て、小説を書きはじめる。『スラムズのまど』『わがニコチン夫人』などの小説のほか、『お屋敷町』『あっぱれクライトン』『ピーター・パン』などの戯曲がある。1922年、勲功章を受ける。1937没
高杉一郎[タカスギイチロウ]
1908年、静岡県に生まれる。東京文理科大学英文科卒。福原麟太郎教授の教えをうけた。戦争までは改造社で雑誌「文藝」の編集にしたがった後、和光大学名誉教授となる。2008年1月9日没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
元気伊勢子
5
CLAMPの表紙に惹かれた。ディズニーの映画をまず見たのだが、ウェンディがピーターパンと一緒に遊んだり、冒険をしたりして大人になる話ではあるのだが、原作は切ない話だった。大人になると子供時代が貴重でかけがえのないものだったんだなと実感する。これは、絶対に読み返したいくらい自分にとっては大切な本。2023/10/08
カモメの本棚'10
2
訳あって「ピーターパン」を3冊読み比べている。1冊目。 発行は2010年だが初出は1984年。やはり訳に時代を感じる。(好きだけど) 話が半分まで進んでも大した事件が起こらない!しかも回りくどい! 子どもの頃読んだんだけれど、大筋しか覚えていなかったのは、多分読んでて疲れたんだと思う! それなのに、最後までワクワクするのは、やはり心惹かれる内容なんだろうな、と思う。 しかし...フック船長は「きれいな顔だち」だったのね。2015/07/04
あまぐり。
1
…思いきった挿し絵の選択にイイネwする位の気持ちで、あまり読みたくはなかったけど読んだ系(苦笑)…なんなんだろうな…この、人間に対する風刺か;?厭世;?ちょっと疲れちゃったな;2014/12/02
ガンコ
1
訳が同じ人の文庫本を他にも持っているにも関わらず、CLAMP先生が表紙・挿絵と聞いて購入しました!イラスト麗しいです。そして犬小屋に入ってるお父さんの絵がシュールすぎて噴き出しました。ピーター・パンにはディズニー的なイメージがあったので、キャラデザも新鮮でした(特にティンカー・ベルが)。2011/02/01
斑入り山吹
0
子供の頃挫折した。挫折した理由も覚えている。色々と気持ち悪いから。お母さんになりたがりの女の子(冗談じゃない!とあの頃思ったもんだ)、子供っぽいお父さん、すぐ人殺しをするところ。でもやっぱりピーターの性格が一番気持ち悪い。とか色々ネガティブなことを書き連ねたが、40を過ぎたら少々の我慢はできるようになって、ちゃんと最後まで読めた。気持ち悪いのに変わりはないんだけれど、ある意味 真理をついているともいえるんだよなぁ。子供であることを美化するのは嫌いだけれど、これはこれで本当な気がしてくる。名作かもしれない。2011/08/30