内容説明
あかるい銀色の霧のようにとけだした鏡を通りぬけてはいりこんだ鏡の国で、アリスはおどろきのさけび声をあげました。二つずつ組になったチェスの駒が歩きまわっていたのです。赤の王さまと女王さまです。白の王さまと女王さまもいます。それだけではありません。アリスの前には次々とおかしな住人たちが現れるのでした…。『ふしぎの国のアリス』同様、世界中から愛されるワンダーランド!小学上級から。
著者等紹介
キャロル,ルイス[キャロル,ルイス]
1832年、英国チェシャー州に生まれる。ラグビイ=スクールをへてオックスフォード大学クライスト=チャーチ学寮卒。母校の数学の先生になる。1865年、『ふしぎの国のアリス』出版。1871年『鏡の国のアリス』出版。1898年1月14日死亡。享年65歳
高杉一郎[タカスギイチロウ]
1908年、静岡県に生まれる。東京文理科大学英文科卒。福原麟太郎教授の教えをうけた。戦争までは改造社で雑誌「文藝」の編集にしたがった後、和光大学名誉教授となる。2008年1月9日没
山本容子[ヤマモトヨウコ]
1952年、埼玉県に生まれる。京都市立芸術大学西洋画専攻科修了。洒脱で洗練された独自の世界を確立し、数多くの書籍の装幀、挿画を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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吉田あや
69
高杉さん訳はキャロルの心情を其処かしこに感じるので、今回は自身を一番色濃く投影したとされる白のナイトに注視して読んでみた。女の子の精神における成長の早さを不思議の国では青虫がぱっと美しい蝶に姿を変えるシーンなどで表現したように、鏡の国ではチェスのゲームを通してアリスの成長を描く。それは物語の姿を借りながらも、少女の季節から鮮やかに旅立っていくアリスの姿を忘れまいと、刹那的に書き留めた日記のようにも思える故に、少女の面影が消える瞬間を後ろ手に去って行くナイトの姿は痛々しい程に切ない。(⇒)2020/04/16
陽香
2
201004152016/02/14
d
0
いつ読んだんだっけな…??
はな
0
注釈が分かりやすくて私的にとても好き、2014/11/06
k.c
0
チェスの世界観を基においた物語は、ゲームを観戦しているようで面白いです。チェスの駒の性格がそれぞれ個性的で、白の女王の穏やかさや天然っぽい所に愛らしさを感じました。