内容説明
一攫千金を目論む化けネコ・プルートが考えついたのはコテージに見せかけた“人間カンヅメ”工場。彼女の計画はしかし、思わぬ形で破綻する。工場に呼び寄せた高校生の中に、人間に化けた黒ネコ・ウィリーが混ざっていたのだ!ネコ社会の法律により、ネコを殺すことは許されない。4人の人間から1匹のネコをあぶりだせ―尻尾を出したら殺される。
著者等紹介
森川智喜[モリカワトモキ]
1984年、香川県生まれ。京都大学理学部卒。推理小説研究会出身。『キャットフード』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
60
ほのぼのとした表紙と押絵に対し、内容はダーク。なんせ、一流の猫になりたい化け猫、プルートが人間を殺して活きのいい人肉を猫用食品に加工しちゃおうという話なのだから!だが彼女には誤算があった。「食材」としておびき寄せた人間の中に化け猫、ウィリーが混じっていたからだ。猫の世界では同族や飼い主殺しはご法度。誰がウィリーで、誰を「食材」として加工するかを見定めるために呼び出されたのは三途川理。おお、見事に人間が食材にっ(泣)しかし、三途川はメルっぽいのに小物臭が物凄いな・・・。それにしても最後のお前は一体、誰だよw2014/05/17
雪紫
54
再読。人間ミンチ缶詰を作ろうと4人の学生を孤島に招いた化け猫達。しかしメンバーには飼い主的存在と旅行を楽しみたい化け猫が紛れ込み、阻止しようと動く。そして化け猫の飼い主の探偵が人間缶詰計画にも協力し・・・。いや、三途川マジやばい奴だわ(性格が)。すいすい読める頭脳戦に・・・やっぱこれは反則だわ。と言いたくなる。「スノーホワイト」で三途川普通にいるけど・・・やっぱり大丈夫(いや外道はこっちが上だが)?2024/07/07
GIN@本棚大洪水中
31
[この本は、ネコの手の届かないところに保管してください。殺人をたくらむ恐れがあります。]BOXに貼られているシールの注意書きより。----もしも、人間の肉[人肉]を猫が食べるとしたら。そのためにネコが人肉の加工工場を開発したら。どうなるでしょうか、それをテーマにしたのがこの本。『新鮮な肉を使って極上の味がする缶詰を作ってしまおう』そんなことを考えた一匹の化け猫[先天的な能力]が開発した食品加工工場、しかし化け猫がそのなかに混じっていた、ネコを殺すことはネコ界の法律で禁止されている、どっちが先に捕まるか!!2013/02/22
sofia
25
頭がこんがらがっていきそうだった。ネコが化けて人間に…。最後は何回も読み直してやっとわかった。理解が早すぎ笑。地元の作家だと聞いた。2015/07/18
Nak34
19
イラストも格好良いし、発想も面白いのに、内容が粋でない。最後は数合わせだし、いちいちの説明が面倒。それぞれの個性を合わせた三匹のおっさんみたいな内容だと面白いかな。残念。2012/11/25