内容説明
行き過ぎた戦争で、壊滅寸前まで地球を傷つけた人類。生き残った人々は、ある者達は月へ逃れて地球の治癒と帰還の時を待ち、ある者達は、月の人々の存在ごと滅亡の記憶を封印した。それから2000年後。月の民の地球帰還作戦の先駆けとして地球に送り込まれた「献体」―少年・ロランは、「ターンA」の名を持つMSのパイロットとして、月と地球、双方の人類を巻き込む壮大な戦火の渦に飲み込まれていく―。『亡国のイージス』『終戦のローレライ』で日本を席巻した圧倒的才能が描ききった、文学史上最高のガンダムを目撃せよ。
著者等紹介
福井晴敏[フクイハルトシ]
1968年東京都生まれ。’98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。『亡国のイージス』(小社刊)で第2回大薮春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞をトリプル受賞した。また『終戦のローレライ』(小社刊)で第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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薄荷飴
3
講談社BOXの装丁は好きではないのですが表紙を見て思わず。冨野監督の思想を取り入れ、かつ福井氏らしいメッセージも込められた非常に良質なノベライズ。話の流れは違いますが小説故の心理描写にたけている分、説得力があって楽しめます。特に初めてウォドムで襲撃されたときの地球の人たちの混乱ぶりがよく描かれているとおもいます。MS戦の描写のこまかさは秀逸で、また本編を見返したくなるほどの勢いがありました。2013/03/01
赤字
2
機械人形や宇宙船のあまりにも丁寧で細密な描写はその道の人にはたまらないのではないだろうか。読んでて軽く辟易としてしまった。嗅いでもいないのに、オイルのような臭いが漂ってくるような感じ。オリジナルの雰囲気をそのまま受け継いで派生していく様はすごいです。/ターンエーのどこか牧歌的なところはいいなぁ。テテス・ハレがポゥの立ち位置に変化していたけど、ポゥはまったく出てこない?《フラット》ってこんなに強敵だったっけ。ギム・ギンガナムが下巻でどれだけ暴れるのか楽しみ。2011/12/12
yoo
1
アニメではよく分からなかった地球側の戸惑いが描かれていて、良い知識の肉付けになってくれると思う。2014/09/10
CCC
1
アニメ全く知らないけど、説明に力を入れているからか、はたまた作者の力量か、比較的内容を理解しやすかった。2012/10/10
安藤スミス
0
感想下巻2014/11/08