出版社内容情報
荒れはてた祖国に平和を! 正義の男が戦いに立ちあがる
「三人で力と心を一つにして、国のためにつくそう!」劉備、関羽、張飛の誓いが、悪政から民衆を救う。
冒険、正義、愛情、涙と笑い――世界の名作にドキドキ、ワクワク
日本人は『三国志』というと、即座に中国の長編歴史小説を思い浮かべるが、『三国志』というのは中国の歴史の本で、それを下敷きにした小説が『三国志演義』である。本書はその小説の要約である。ともあれ三国時代は人々が毎日いやおうなしに生死の関頭に立たされた乱世であり、日常の発言ひとつにも神経を遣わなければならないような時代だった。その厳しい時代に生きた人々の姿を生き生きと描き出した『三国志演義』は、中国民衆のあいだで単なる娯楽読み物としてだけではなく、生きにくい社会を生き抜くための処世術の教科書として、また時には一揆の時の戦略戦術の教科書としても活用されてきた。
<目次より>
一 黄巾の乱
二 三人の英雄
三 わるい役人たち
四 董卓の野望
五 曹操たつ
六 仲間割れ
七 董卓の最期
八 曹操、実権をにぎる
九 劉備と呂布
十 袁術と孫策
十一 呂布の破滅
十二 許田の巻き狩り
十三 血書の密詔
十四 劉備、徐州による
十五 密詔の災い
(以下略)
羅 貫中[ラ カンチュウ]
著・文・その他
駒田 信二[コマダ シンジ]
翻訳
内容説明
荒れはてた祖国に平和を。正義の男が戦いに立ちあがる。「三人で力と心を一つにして、国のためにつくそう!」劉備、関羽、張飛の誓いが、悪政から民衆を救う。蜀を漢の正統を継ぐものとし魏を簒奪者とする民衆の観点に立ち、それまでの「三国志」説話のストーリーを骨子として、「三国志」劇のストーリーをも取り入れ、正史の『三国志』を参照して、民間説話の中の荒唐無稽な個所を訂正し集大成した、24巻240回、登場人物477名、総字数約89万字におよぶ大長編小説。
著者等紹介
羅貫中[ラカンチュウ]
14世紀半ば、元代から明代にかけて生きた、元代を代表する文学形式である戯曲の作家の一人
駒田信二[コマダシンジ]
1914年、大阪市生まれ、東京帝国大学で中国文学を専攻。旧制松江高等学校(現・島根大学)、早稲田大学等の教授を歴任。中国文学の翻訳、紹介のかたわら創作も精力的に発表、後進の指導にも熱心で、カルチャー教室の「駒田信二の小説教室」から芥川賞作家の重兼芳子を育てる。また同人雑誌批評が評価され、1979年菊池寛賞を受賞。1994年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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