内容説明
タイの美しい水辺の村に祖父母と暮らす九歳の少女カティ。母親の人生をたどりながら自分の出生の謎に近づき、やがて自分が選ぶ道を静かに見さだめてゆく少女の成長をみずみずしく描いた物語。
著者等紹介
ベヤジバ,ジェーン[ベヤジバ,ジェーン][Vejjajiva,Jane]
1963年、両親が渡英中のロンドンで生まれる。3歳でタイに戻りバンコクで育つ。生まれながら手足の動きに障害があるものの、大学卒業後はブリュッセルに留学して英語などの翻訳と通訳を学ぶ。帰国して5年間は雑誌出版社のオーナーとして編集の仕事にも携わるが、1995年にタイで最初の翻訳エージェンシーを設立し、版権ビジネスの傍ら、自身も翻訳者として活動し現在に至る
大谷真弓[オオタニマユミ]
愛知県生まれ。翻訳家
日置由美子[ヒオキユミコ]
1961年、福岡県に生まれ神戸市で育つ。東京芸術大学美術学部デザイン科卒業。書籍表紙を多く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あまぐりこ
1
2回目も良かった。音読。おじさんの言葉に声が詰まった。大人の心にも沁みるお話。大事なものは何か。カティが大人な決断をしてすごいと思った。2025/04/23
ばーばら
0
読み始めの冒頭は、風景描写など美しく期待もしたのだけど、正直中だるみしながら何とか読了。なんだろう、主人公の印象が淡泊というか、個性をあまり感じられず、ただの「いい子」に思えたからか?ちょっと大人が読む児童文学というものではなかったのかもしれない。現代のタイが舞台、という新鮮さも、残念だけどあまり光らなかった。2021/02/25