内容説明
うれしくて、さびしくて、しあわせ。子どもと歩く、子どもが巣立つ、ひとりで歩く。そして―かあさんあひるの旅はまだまだ続く。あるあさ、かあさんあひるはこどもたちにいいました。「にもつをまとめてたびにでよう。どこかにきっともっとずっと、すてきなばしょがあるはずだもの。」
著者等紹介
バトゥー,エリック[バトゥー,エリック][Battut,Eric]
1968年、フランス中部・オーベルニュ地方のシャマリエールに生まれる。早くから絵画に興味をもち、カレッジを卒業後、リヨンの美術アカデミーに入学。現在オーベルニュ地方の中心地、パスカルの生地としても有名なクレルモン・フェラン近郊に暮らし、絵本の制作に専念している。『ペローの青ひげ』(シャルル・ペロー/文)と『めぐる月日に』(ともに講談社)で、2001年度ブラチスラバでのBIBグランプリを受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yomineko@ヴィタリにゃん
50
もっと良いすみかを探して旅に出るかあさんあひるは、6羽の子どもたちも一緒🦆🦆🦆🦆🦆🦆途中で好きな場所を見つけた子どもはそれぞれの場所に定住を決める。お母さんとはさようなら😿寂しくなったお母さんだけど、ある日、子どもたちと再会した!!!大きくなって家族も増えた子どもたちと!!!良いお話でした😊でもお母さんじゃなくて、おばあちゃんになったんですよ😊いいですよね~🦆🦆🦆🦆🦆🦆2025/04/12
とよぽん
48
起・承~~~・転・結、のような感じで展開する物語。かあさんあひるの子離れの旅が潔く、すがすがしい。子供が自分の住む場所を決めて宣言すると、どの子にもかあさんあひるははなむけの言葉を送って旅を続ける。そして迎えた「転」の部分が意外で、面白かった。いつも子供たちの前を颯爽と歩いて行くかあさんあひる、最後は・・・。色遣いがとても鮮やかで、あひるたちと周りの風景が一体になって進んで行く。私もかあさんあひると一緒に旅をしているような読書タイムだった。2020/10/19
クリママ
41
かあさんあひるが6羽の子どもたちを連れて、ずっと暮らしていた小さな池から旅に出る。子どもたち1羽、1羽が離れていくときに掛ける言葉、当たり前の言葉なのだけれど、潔くてかっこいい。子どもたちを手元から離す母親のお手本のようだ。2020/10/13
sui
32
何なんだろうこの読後感。嬉しいような、少し寂しいような、でもホッと満たされた気持ち。野原の真ん中。睡蓮の咲く小さな池に六羽の子どもたちと暮らすかあさんあひる。「もっと素敵な場所があるはず」と旅立つ。子どもたちそれぞれを認め、胸を張り歩き続けるかあさんあひる生きる姿勢がとにかく素敵。これでハッピーエンドかと思われた終盤。そこで終わっていたら単なる子供向け絵本だった。最後の展開が、ぐーっとお話を締めてくれている。この良さは子供には理解できまい!まさしくこれは、大人向き絵本!2017/03/02
小夜風
20
【図書館】親が子離れ出来なくても、子どもは自然に親離れしていくんだろうな…。かあさんあひるみたいに出来るかな?かあさんあひるは幸せだったかな?絵が可愛くて色使いが印象的でした。2015/05/25