講談社+α文庫<br> ネットと愛国

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講談社+α文庫
ネットと愛国

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  • サイズ 文庫判/ページ数 512p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062816328
  • NDC分類 316.81
  • Cコード C0195

出版社内容情報

反ヘイトスピーチはこの本から始まった! 在日コリアンを誹謗差別する「ネット右翼」の実態に初めて斬り込んだ衝撃作、ついに文庫化日本を覆う右傾化の正体

現代日本が生んだ反知性的なレイシスト集団の実態に迫る。彼らを育てたのは誰か――。

「弱者のフリした在日朝鮮人が特権を享受し、日本人を苦しめている」。そんな主張をふりかざし、集団街宣やインターネットを駆使して在日コリアンへの誹謗中傷を繰り返す“自称”市民保守団体。現代日本が抱える新たなタブー集団に体当たりで切り込んだ鮮烈なノンフィクション。「ヘイトスピーチ」なる言葉を世に広め、問題を可視化させた、時代を映し、時代を変えた1冊。

解説:鴻上尚史(作家・演出家)


・・・・・・在特会とは何者かと聞かれることが多い。そのたびに私は、こう答える。
あなたの隣人ですよ――。
人の良いオッチャンや、優しそうなオバハンや、礼儀正しい若者の心のなかに潜む小さな憎悪が、在特会をつくりあげ、そして育てている。街頭で叫んでいる連中は、その上澄みにすぎない。彼ら彼女らの足元には複雑に絡み合う憎悪の地下茎が広がっているのだ・・・・・・(エピローグより)

プロローグ
1 在特会の誕生
2 会員の素顔と本音
3 犯罪というパフォーマンス
4 「反在日」組織のルーツ
5 「在日特権」の正体
6 離反する大人たち
7 リーダーの豹変と虚実
8 広がる標的
9 在特会に加わる理由
エピローグ
文庫版 あとがき
解説 それでも希望はある


安田 浩一[ヤスダ コウイチ]
著・文・その他

内容説明

「弱者のフリした在日朝鮮人が特権を享受し、日本人を苦しめている」。そんな主張をふりかざし、集団街宣やインターネットを駆使して在日コリアンへの誹謗中傷を繰り返す“自称”市民保守団体。現代日本が抱える新たなタブー集団に体当たりで切り込んだ鮮烈なノンフィクション。「ヘイトスピーチ」なる言葉を世に広め、問題を可視化させた、時代を映し、時代を変えた一冊。講談社ノンフィクション賞受賞作。

目次

1 在特会の誕生―過激な“市民団体”を率いる謎のリーダー・桜井誠の半生
2 会員の素顔と本音―ごくごく普通の若者たちは、なぜレイシストに豹変するのか
3 犯罪というパフォーマンス―ついに逮捕者を出した「京都朝鮮学校妨害」「徳島県教組乱入」事件の真相
4 「反在日」組織のルーツ―「行動する保守」「新興ネット右翼」勢力の面々
5 「在日特権」の正体―「在日コリアン=特権階級」は本当か?
6 離反する大人たち―暴走を続ける在特会に、かつての理解者や民族派を失望し、そして去っていく
7 リーダーの豹変と虚実―身内を取材したことで激怒した桜井は私に牙を向け始めた…
8 広がる標的―反原発、パチンコ、フジテレビ…気に入らなければすべて「反日勢力」
9 在特会に加わる理由―疑似家族、承認欲求、人と人同士のつながり…みんな“何か”を求めている

著者等紹介

安田浩一[ヤスダコウイチ]
1964年静岡県生まれ。「週刊宝石」「サンデー毎日」記者を経て2001年よりフリーに。事件、労働問題などを中心に取材・執筆活動を続ける。2012年『ネットと愛国 在特会の「闇」を追いかけて』(講談社)で第34回講談社ノンフィクション賞受賞。2015年には「ルポ外国人『隷属』労働者」(「G2」「講談社」掲載)で第46回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

271
今問題になっている在特会について詳細に書かれた1冊。私も昔在特会に一時期活動はしてないが動画を見て共鳴を覚えた時期はあった。一線を越えて実際に活動はしなかったが、確かに在日特権というものがあると思い込んでいた。しかし色んな本を読み疑問が湧いてきて懐疑的になっていた。どうもそこまで特権というのがあるのか?そんなに相手を痛めつけてまでやらなければいけないものか?どうも宗教っぽいなとかそういう疑問を本書は丁寧に解説されていてよかった。2016/06/29

hatayan

58
在日韓国・朝鮮人を排斥するヘイトスピーチで注目を集めた「在特会」に密着したルポ。 フロムの『自由からの逃走』を引いて、孤独でうまくいかない人が在日を攻撃することで生きる意味を見いだし、歪んだ承認欲求を満たす構図があると解説。 著者は自分の「いけてない」過去を重ね合わせながら創設者や会員に丁寧に話を聞き取り、在特会は必ずしも異質な存在ではなく、普段は自覚されない我々の差別の意識を先鋭化した「隣人」ではないかとの結論に至ります。 在特会的なものが生まれる時代背景にまで深く踏み込んだ、読み返すに値する名著です。2020/04/05

こも 零細企業営業

29
全て取材して書くコレぞジャーナリズムだと思う。 役所の発表を垂れ流す記者クラブのタイピング記者とは違う。 右も左も関係ない。 皆んな貧乏で、鬱憤が溜まっていて救いを求めてる。 そして支援される人を見付けると嫉妬する。 それがヘイトスピーチをする在特会だったりするのかもしれない。 その対極にいるしばき隊なのかもしれない。 結局、皆んな救われたいんだよ。 2019/11/21

daiyuuki

28
在特会会員そして会長桜井誠の根本にある歪んだ承認欲求そして常軌を逸した虚勢、在特会を産み落とした日本人の中にある日常生活の中で感じる不安や不満そして人間関係に難点を抱える在特会会員が在特会に求めたものは擬似家族的な空間や承認欲求を満足させる場所、在特会が間違った方向に導く人生などが上手くいかない人のルサンチマンを救うために既存の社会運動が何をすべきか、社会に排外主義的な在特会的な憎悪が根を張り始めている現状にヘイトスピーチ規制などどんな策があるのか考えさせられる傑作ルポルタージュです。2015/12/16

Miyako Hongo

23
ニコ動の政治カテゴリに動画が上がってるのは知ってた。見てないけど。□実経験として弱者はより弱者を意識もせずに攻撃するってのは判ってたけど、ここまで身も蓋もない現実を聞かされると凹む。自分、韓国キライやけど在日の人を攻撃しようとは思わない。日本に馴れてないアラブやブラジル人との摩擦なら判るけど、何十年も住んでる人間相手にそりゃねーだろ。□思うに、小学校でイジメられて集団の怖さ、承認される怖さが骨身にしみた事は幸運だった。でなきやこの方向に引きずられたかもと思う。それくらい誰にもある感情がこの運動の裏にある。2015/12/19

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