講談社+α文庫
ぼくが葬儀屋さんになった理由(わけ)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 266p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062813143
  • NDC分類 673.9
  • Cコード C0195

内容説明

映画『おくりびと』の大ヒットもあり、葬儀のあり方や葬儀業界に関心が高まっている。著者・冨安徳久は、18歳で飛び込んだ葬儀業界で旧習や悪弊と闘い続けてきた。腐乱死体の処理などの、身を切られるような辛い体験、先方の親の反対による婚約破棄などの、謂れのない偏見もあった。だが、遺族との心の交流を大切にすることで、さまざまな困難を乗り越えてきた。読めば元気になる、生きる意欲が湧いてくる感動ノンフィクション。

目次

第1章 一八歳で“天職”に出会う(破談;なぜ勉強しろって言わないの? ほか)
第2章 遺族の悲しみに寄り添う(はじめて遺体と接触;担当を替えてくれ! ほか)
第3章 命の尊厳に触れる(故郷、愛知県一宮に帰る;警察の指定葬儀社 ほか)
第4章 理想の“お見送り”を求めて(セレモニー・ハンター;応援してくれた婦長さん ほか)
第5章 葬儀ビジネスに新しい風を!(天の配剤としか思えない;組織があれば理念などいらない? ほか)

著者等紹介

冨安徳久[トミヤスノリヒサ]
1960年、愛知県宝飯郡一宮(現・豊川市)の果樹園農家の長男として生まれる。1979年、大学の入学式直前、葬儀のアルバイトで感動して、18歳で葬儀の世界に入る。1981年、父親の病気のために愛知県に帰り、東海地方の大手互助会に転職。1994年、生活保護者の葬儀を切り捨てる会社の方針に納得できず、独立を目指す。1997年、(株)ティア設立。1号館「ティア中川」をオープン。適正料金を完全開示するという業界革命を起こす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

27
"人が働く意味とはなんなのか"ということを考えさせてくれる良書。就活に励む学生諸君らは、やりがい・社会貢献・待遇重視など何を重視すべきかいろいろ悩んでいるだろう。私が悩んだ末の選択は給与水準の高さであった。人の価値観はさまざま、などと言うのは誤りである。仕事に求めるべきは、やりがいと使命感であり、それがなければ無意味である。"寄らば大樹の陰"を選んだ私は生活の安定は得たが、喪失したものも大きい。ほぼ同世代でこんなにもしっかりした生き方をしてきた著者には敬意をおぼえる。この男の言う"志事"っていい言葉だね。2016/07/26

luther0801

11
▼以前、身内に不幸が有り、喪主としてティアで葬儀を行なった。本当に丁寧な葬儀を行なっていただき、とても感動した。▼冨安社長が誇りを持って葬儀社で働き、志を持って独立し、理念を持ってビジネスを行なっているのがよく分かる。私が経験した葬儀でも、その理念が社員の方に浸透していることがよく分かった。▼ともすると、避けて考えたくなる「死」という事実に誠実に向き合い、生き方について考えさせられる一冊。▼社長の笑顔も晴れ晴れとして素晴らしい。株主総会で手土産が出なくても、私はこの会社の株を持ち続けると思います。2015/12/20

大先生

8
熱い!葬儀屋は天職といって憚らない。そんな生き方を貫き、地域密着型・小規模型葬儀会社を起業した人物の本です。コロナ禍を機に一気に葬儀が小規模化しているという話を聞きますが、時代を先取りしていたわけですね。葬儀に尋常じゃない情熱を持っているのは、ちょっと普通じゃない気がしますが、人から感謝される仕事にやり甲斐を感じるという部分には共感します。「願心なきは、菩薩の魔事」人生には志が不可欠という仏教の教えだそうですが、私も「志」を持って生きたいと思いました。2023/12/28

マッスンロール

2
今の仕事辞めて葬儀屋に就職したくなりました。2014/10/20

2
特殊な業界である葬儀屋さんの内実や心情が主観的に書かれていて、すらすら読めました。2014/04/08

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