内容説明
戦略や理屈というものは、失敗や挫折を経験してから使い勝手が良くなるという逆説的な性質を持っている。孫子、クラウゼヴィッツなど古典から、F・テーラー、P・ドラッカー、松下幸之助、鈴木敏文まで、組織、管理、経営の名著を厳選。“孔明の人材鑑定法”“時代を超える生存の原則”“ルール化とツキの原理”…戦略思考の核心が1200~6000字でわかる。
目次
第1章 『孫子』から現代
第2章 クラウゼヴィッツから現代
第3章 成功する組織
第4章 一流企業のビジョン
第5章 カイゼンの道
第6章 経営戦略のメルクマール
著者等紹介
有坪民雄[アリツボタミオ]
1964年、兵庫県に生まれる。経営コンサルタント会社勤務を経て、農家兼ライターに。書評や農業の分野で、知識と実感に裏打ちされた文章を多数発表している
守屋淳[モリヤアツシ]
1965年、東京都に生まれる。大手書店勤務を経て、中国古典からビジネス戦略まで幅広く執筆、講演を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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白黒
4
数年前に一種の中二病心で買ったものの未読のまま放置されていたのを今更ながら読んだ。孫子や戦争論といった戦争戦略についての古典から現代のビジネス戦略といったものまで非常に幅広く取り扱っていてかつ完結に内容の紹介と、筆者なりの書評のようなものがあり、浅く広くいい感じだった。本書のターゲット層(経営とかビジネスとか)の人じゃない私のような人でも一読して面白いと思える内容だった。2014/09/29
クルカ
4
まさしく古今東西あらゆる経営戦略書の要約。著者が二名であるメリットを生かし、膨大な量の書物を非常に簡潔に要約してある。さらに、43冊だけが要約されるに留まらず、理解を助けるいわゆる副読本の紹介も為されており、親切で丁寧な本だなと思った。とりあえず一読しておけば経営関係の話の種にはなりそう。もちろん、入門用には最適。2012/10/25
Mik.Vicky
3
戦略に関する名著がかいつまんで紹介されており、それぞれの本の概略を知るにはとても良い本だった。紹介されている本のうち多くはさらにその本を読みたくなった。2019/10/25
ponte
3
ヨーロッパの戦争の話など,興味のない分野の知識を多少得ることができたことは,非常に収穫だった.以下備忘録. ・「孔明の人材鑑定法」は部下を知るために使えそう. ・見せしめにするには地位の高いもの,賞を与えるなら地位の低いもの ・「六然」は座右の銘にしたい. ・人の可能性は試練と訓練で磨かれる ・成功する情報武装と成功しない情報武装の分岐点は,業績を上げる方法が分かっていて,その作業を行う上で,コンピューターを使用した方が,手間が省けることが分かっている企業のみが成功する. 2012/11/21
hyde
2
ここで紹介されるのは43冊じゃ済んでないよ。読んでおくべき本を探すのにはもってこい。2011/06/15