内容説明
みどりのもりでガブをまつメイ。なだれをひきおこしたガブがかならずいきているとしんじているメイでしたが。
著者等紹介
きむらゆういち[キムラユウイチ]
1948年、東京都生まれ。幼児番組のアイデアブレーンなどを経て絵本・童話作家に。「あらしのよるに」で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞受賞。同作品の劇作で、斎田喬戯曲賞受賞
あべ弘士[アベヒロシ]
1948年、北海道生まれ。旭川市旭山動物園の飼育係から、絵本作家に。「あらしのよるに」で講談社出版文化賞絵本賞、産経児童出版文化賞JR賞受賞。「ゴリラにっき」(小学館)で小学館児童出版文化賞受賞。『ハリネズミのプルプル』シリーズ(文溪堂)で赤い鳥さし絵賞受賞。「どうぶつゆうびん」で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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masa@レビューお休み中
54
ガブがのおかげで、メイは新しい場所にたどり着くことができた。あの吹雪の真っただ中で凍え死んでしまうかもしれない恐怖からも逃れることができた。でも、メイにとっては、今の状況はしあわせでもなんでもない。一人でここにいても何も意味がないんだ。ガブがいない生活なんて、生きていても楽しくないんだ。もう、このまま死んでしまうかもしれない…そんな状況でメイはオオカミを見たという噂を聞くのだが…。一体、ガブとメイにはどれだけ危機的な状況が訪れればいいんだろう。それでも、惹かれあい、求めあい、側にいようとするんだよね。2013/01/19
フユコ
50
えっ…こんな絵本あるんだ…。かっこよすぎてびっくりしたました。本当に読めて良かったです。こんな演出あるんだな…。 大好きだ…。小説は読んだしいいかなと最初は思ってたけど絵本は絵本で最高です。2022/08/31
KEI
39
シリーズ最終作。離れ離れになってしまった2人。メイはガブを待ち続ける。やっと出会えそうになった時、ガブは雪崩の衝撃で今までの記憶を無くしていた。ヤギを食べようとするガブ、ガブに会えた喜びで近づくメイ。「ほんの すこしの きぼうでも、それが あれば いきられる。いきるって、やっぱり すごく いい」 ヤギでもオオカミでも無く、2つの生き物となった2人の友情がいつまでも続きますように。このシリーズを教えて下さった読友さんに感謝です。大人にも読んで欲しいお薦めシリーズ。2018/02/24
クリママ
36
ぜひ1巻から続けて読んでもらいたい。嵐の夜に逃げ込んだ真っ暗な小屋の中で知り合ったヤギのメイとオオカミのガウの友情の物語。大好物のごちそうとお友達になってしまったガウの心の葛藤が丁寧に描かれ、哀れでもあり、おかしくもある。そしてそんな彼に寄せるメイの信頼。特に後半のハラハラ感に、次の巻が待ち遠しい。「どうぶつえんガイド」でファンになったあべ弘士のヘタウマな絵がとてもいい。2017/12/22
しゅわ
24
【図書館】あらしのよるにシリーズの第七弾。嵐の夜に出会って、捕食関係を乗り越え友達になったヤギとオオカミのおはなし。最終巻はさらに切ない展開でボロボロと涙がとまりませんでした。あのキーワードがここでも出てくるとは!?その瞬間の空気感と数ページの間が秀逸。いままでの二人の歴史を走馬灯のように思い出させ、胸がつまります。 2013/12/02