出版社内容情報
西尾 維新[ニシオ イシン]
著・文・その他
内容説明
「無関係でも関係なく無抵抗でも抵抗なく没交渉でも交渉なく貪るように喰らい尽くす―『人喰い』の出夢だ」これは、ひょっとしたら実ったかもしれない、小さな恋の物語だ。「人間シリーズ」―完結編―関係四部作。
著者等紹介
西尾維新[ニシオイシン]
1981年生まれ。2002年、『クビキリサイクル』にて第23回メフィスト賞を受賞、「京都の二十歳」としてデビューする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
308
途中ダレる感はあるが、人識と出夢の関係は面白く読めた。というか、最終章を楽しむ為にそこまでの全部を流し読みしたようなもの。しかし、人間シリーズを読む限りでは、玉藻と子荻が戯言シリーズと同一人物だと思えないのは私だけだろうか。あとは、玖渚直が登場したのは良かった。ここまで読み進めて、どうやら『小さな戦争』の経緯は語られずに終わりそうだと悟ったが、ペリルポイントやフラグメントも出てきそうにないのは寂しい。この作者は気まぐれに風呂敷を畳んだり畳まなかったりするので、ついつい後を追わされてしまう。2017/08/19
ソラ
39
最後が切なすぎたなぁ。しかし、狐面の男、やっぱあんた、最悪だなと言わざるを得ない。2014/10/25
hnzwd
35
四冊同時発売の人間関係シリーズ第一弾。二人(三人?)の歪な友情が描かれます。それにしても、3vs3のバトルを延々と描くとは、、当初ミステリとして発売されたシリーズとは思えませんねー。面白いですが。2014/11/11
友和
26
帯のコピーのように人識と出夢のラブストーリーになったかもしれない。戯言シリーズのあの人が最後に出てきて懐かしかった。2015/01/06
ソラ
23
ノベルス版既読なんで再読。もう表紙が素敵すぎて以下略。実ったかもしれない小さな恋の物語。二人の関係としては、これはこれでグッドエンドじゃなかろうか、と思いはするものの、やはりどこかで仲良くいて欲しかったな、と考えてしまうのも確か。 終盤唐突に登場する人類最悪に、「アンタホントに最悪だな!」と言いたくなると同時に、この人らしいとも言える。2014/10/24