出版社内容情報
第六十三回日本推理作家協会賞短編部門受賞作・安東能明「随監」など、二〇一〇年度の傑作ミステリー8篇を収録したアンソロジー。警察組織の抜き打ち検査、随時監察(ズイカン)で発覚した被害届放置の不祥事。ベテラン巡査部長の真意を探る安東能明『随監』。 写真が示す野犬殺しの「証拠」。同級生とその祖母の疑惑を、少年が喝破する道尾秀介『夏の光』。事故として処理しかけた交通死亡事案。驚愕の真実がさらされる結城充考『雨が降る頃』。全8篇収録。
「随監」安東能明
「夏の光」道尾秀介
「雨が降る頃」結城充考
「ドロッピング・ゲーム」石持浅海
「波形の声」長岡弘樹
「老友」曽根圭介
「眼の池」鳥飼否宇
「師匠」永瀬隼介
解説 池上冬樹
日本推理作家協会[ニホンスイリサッカキョウカイ]
編集
内容説明
警察組織の抜き打ち検査、随時監察で発覚した被害届放置の不祥事。ベテラン巡査部長の真意を探る安東能明『随監』。写真が示す野犬殺しの“証拠”。同級生とその祖母の疑惑を、少年が喝破する道尾秀介『夏の光』。事故として処理しかけた交通死亡事案。驚愕の真実が明かされる結城充考『雨が降る頃』他、全8篇収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
45
傑作選なんでどれもそれなりに面白かったけど、その作者単独での短編集まで読みたくなったかというとそうでもない。なんか警察官ものはもういいやという気がしてきた。2014/02/05
優花 🍯モグモグ
42
どの作家さんの作品も良かったです。結城充考さんの『雨の降る頃』と曽根圭介さんの『老友』が良かったです。あと、長岡弘樹さんの作品も読みたくなりました。2016/02/27
bibi
33
8人の作家さん、「善と悪の境界」の短編。物凄く楽しめた。どれも面白かったけど、私のお気に入りは、「ドロッピング・ゲーム」石持さん、「波形の声」長岡さん、「老友」曽根さん。2019/10/29
よしぱん
30
★3 日本推理作家協会セレクションの2009年発表ミステリ短編8編。個人的なベスト3は・・曽根圭介「老友」過疎村唯一の老医師と幼なじみとその暴君息子、起きる連続犯罪。石持浅海「ドロッピング・ゲーム」エリートコースから外れるも立ち直った12歳が身を投げたのはなぜ。安東能明「随監」コンビニクレーマー客が殴られた被害届を、巡査部長が放置した理由。どの話も善と悪がどんでんしてくれていい感じ。2020/03/11
ちょこちん
20
★★★☆☆ 色々なエッセンスが詰まった短編集。2018/03/15