講談社文庫<br> キャットフード

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講談社文庫
キャットフード

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  • サイズ 文庫判/ページ数 249p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062776547
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ウマそうな人間を捕まえて”キャットフード”をつくろう……高IQの化け猫プルートは、ある計画を思いつく。新鋭による猫ミステリー慎重にご賞味を。
ネコvs.ネコvs.飼い主の推理戦は、前代未聞の結末へ!

極上のキャットフードを作りたい――化けネコ・プルートは人肉ミンチの生産に乗り出した。コテージに見せかけた人間カンヅメ工場に誘(おび)き寄せられた四人の若者。が、その中に人間に化けた黒ネコ・ウィリーが混ざっていた。化けネコどうしの殺傷はご法度。一体どいつがネコなんだ!? 食われたくないなら、頭を絞れ!

最後まで読むと、すべてがきちんと計算されていたことが実感できる仕組みになっている。さながらミステリに精通したゲームマスターのよう。
――麻耶雄嵩氏(解説より)

※本書は2010年7月に講談社BOXより『キャットフード 名探偵三途川理と注文の多い館の殺人』として刊行されたものを改題したものです。

第一幕
幕間
第二幕
終幕


森川 智喜[モリカワ トモキ]
著・文・その他

内容説明

極上のキャットフードを作りたい―化けネコ・プルートは人肉ミンチの生産に乗り出した。コテージに見せかけた人間カンヅメ工場に誘き寄せられた四人の若者。が、その中に人間に化けた黒ネコ・ウィリーが混ざっていた。化けネコどうしの殺傷はご法度。一体どいつがネコなんだ!?食われたくないなら、頭を絞れ!

著者等紹介

森川智喜[モリカワトモキ]
1984年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。京都大学推理小説研究会出身。『キャットフード』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

342
物語の発想はおもしろいのど、イマイチ。まずもって文章が稚拙。そもそも猫が化ける世界の話なのでいろいろ説明が必要なのはわかるが、文章のテンポが悪いしくどさもあるので、序盤から物語にのめりこめない。キャラクターの作りも薄い。トリックらしいトリックもなく、スケールも小さい。突っ込みどころが多く、いろいろとご都合主義。まあ、それは解説を麻耶雄嵩が書いてあるところで推して知るべし……という作品なのかもしれないが。一冊で判断するのもあれなので、一応、暇があったらほかの作品も読んでみる。2016/05/02

nobby

148
「より新鮮で、質のいい人肉を」を掲げるプルート・ミート・カンパニー、その正体は化けネコによる新鮮な人肉ミンチを使った極上キャットフード工場!生贄として誘き寄せられた飼い主を守ろうとする化けネコの奮闘やいかに!?このトンデモ設定でのハラハラ展開に終始ニヤニヤ止まらない!そこにネコ同士は殺せないというルールが加わって、存分に推理も味わえるミステリをも堪能♬何より後半でようやく登場する噂のゲスな悪魔探偵 三途川のインパクトがスゴ過ぎる!むっちゃ頭脳明晰で圧巻の追い込みかけたのに、何やら喚き立てての退場って(笑)2020/12/29

ヒロユキ

105
ブラックユーモアに溢れ、二つの意味で化かし合いが繰り広げられるミステリ。数年前に同じく「講談社box」レーベルで円居挽さんに出会ったときに近いような衝撃。不思議で独特な世界観に化け猫×2、名探偵、高校生グループの駆け引きが際立ってます。三途川理の清々しいまでの外道っぷりにどこか抜けた感じの小者感がたまらない(笑)それにしても緋山燃って名前カッコイイ!2014/05/17

セウテス

100
【名探偵三途川理】シリーズ第1弾。何にでも変身出来る、化け猫たちが存在する。人肉のキャットフードを作ろうとするプルートたち、誘い込まれた4人の中に化け猫ウィリーが紛れている。猫は猫を殺せない、化けた姿は化け猫でも分からない等の設定の為、プルートからは誰がウィリーなのかを捜し、ウィリーからは正体がバレない様に推理合戦が起こる。設定のぶっ飛び方が半端ではないが、惜しむらくはラストへの伏線回収が、もっとハッキリしていたら良いのにと思う。特徴というか本作は、探偵三途川理のゲスすぎる人物像に魅力を感じるかどうか。2020/02/20

とも

100
面白かったです~。人肉でキャットフードを作りたい化け猫というブラックさにも関わらずコミカル。むしろ一番ブラックなのは三途川かな…。終盤はハラハラ感があったけど駆け足過ぎた印象です。もっと猫同士の駆け引きが見たかった。続刊も読んでみたいです。2015/02/16

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