講談社文庫
黄金の街〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 449p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062775137
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ニューヨーク、ロウワー・イースト・サイドで起きた射殺事件。一人の青年の死が、さまざまな人種の人々の人生と悲しみに光を当てる。現代アメリカを形作った移民の末裔たちの今を描き切った奇跡の小説
米大統領バラク・オバマが休暇の読書に選んだ本

ニューヨーク、ロウアー・イースト・サイド――かつて黄金の未来を夢見た移民たちが最初に住み着いた街。さまざまな人種の人々が暮らすこの街に、カフェ・バークマンはあった。雇われたばかりの若いバーテンダーが路上で射殺され、犯行時に一緒にいたマネージャーのエリックが警察に連行されるが――。

リチャード・プライス[リチャード プライス]
著・文・その他

堀江 里美[ホリエ サトミ]
翻訳

内容説明

ニューヨーク、ロウアー・イースト・サイド―かつて黄金の未来を夢見た移民たちが最初に住み着いた街。さまざまな人種の人々が暮らすこの街に、カフェ・バークマンはあった。雇われたばかりの若いバーテンダーが路上で射殺され、犯行時に一緒にいたマネージャーのエリックが警察に連行されるが―。

著者等紹介

プライス,リチャード[プライス,リチャード] [Price,Richard]
ニューヨーク市ブロンクス区生まれ。公営団地で育ち、1967年ブロンクス科学高等学校卒業後、コーネル大学で文学士、コロンビア大学大学院で創作学修士を取得。コロンビア大学院在学中の’74年『ワンダラーズ』で小説家デビューし、全米に一大センセーションを巻き起こす。「ハスラー2」「シー・オブ・ラブ」などの映画脚本も手がける。’99年、文学の分野においてアメリカ芸術文学アカデミー賞を受賞

堀江里美[ホリエサトミ]
1981年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。『GQ』や『WIRED』などの雑誌で国際社会、科学、音楽関係の記事の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

312
原題が"Lash Life"で邦題は『黄金の街』(由来は作中のイディッシュ語)。もちろん、ニューヨークのことなのだが、諧謔か反語であるとしか思えない。でも、作者はそんなニューヨークを愛しているだろう。ことに、小説の舞台に選んだロウワー・イーストサイドを。そこには実に雑多な人種が住んでいるし、ユダヤ系の人たちもまた多い。作中にもシナゴーグの倒壊が描かれている。本書は警察小説なのだろうが、プロットの展開は、もうあきれるほどに遅い。事件そのものも、ありふれた殺人事件だ。その地味さにこそ真骨頂があるのだろうか。2017/02/03

遥かなる想い

150
ニューヨークを舞台にした 物語である。 深夜に発生した殺人事件… 上巻の大半は エリックの取り調べ室の シーンだが… 正直 ミステリーとして 読むには 単調過ぎて、退屈である。 タイトル通り、ニューヨークに住む多様な 人々を 描こうとしたのだろうが、この上巻が 下巻で どう展開するのか 楽しみ。2019/10/01

ケイ

123
味のある警察小説。NY、ブルックリン。雑多な移民たち。移民の新旧交替。何事にも完全な白黒は付けられない街。最初はバラバラだった話がひとつになる時に事件が起こる。この作者は、どんな読者を想定しているのか?読者が理解しないかもしれない文学的名作が文章の合間に挟まれる。『ゼーノの苦悶』だとか『青い目が欲しい』だとか。特にその本のタイトルが見えている場所に住む人達がそんな本を読むとは思えないのだが、本の内容が意味するところを考えると興味深い。2018/10/14

NAO

56
ニューヨーク、ロウアー・イースト・サイド、かつて黄金の未来を夢見た移民たちが最初に住み着いた街。その路上で、深夜、バーテンダーが射殺された。なかなか進まない捜査の途上に見えてくるのは、その街に住む人々の様々な問題。もはや、ニューヨークは黄金の街ではないのか。2017/12/16

ちえ

34
ニューヨーク、ロウアー・イースト・サイド。ユダヤ系、ヨーロッパ系、中国系他、様々な移民が集って住む地域で深夜に3人で歩いていたうちの一人が射殺される。上巻はほぼ取調室の様子でなかなか入り込めなかったが、終盤近くやっと動き出す。犯人探しがメインではないだろう。下巻でどんな展開になるか楽しみ。◆ガーディアン1000◆2023/12/07

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